第55回菊花賞(だい55かいきっかしょう)は、1994年11月6日に京都競馬場で施行された競馬競走である。ナリタブライアンが皐月賞、東京優駿(日本ダービー)に続き優勝し、シンボリルドルフ以来のクラシック三冠を達成した。年齢は全て旧表記(数え年)にて表記。
優勝馬はナリタブライアン。
第55回菊花賞 レース施行時の状況
同年の牡馬クラシックはナリタブライアンが皐月賞・東京優駿(日本ダービー)に優勝した。そのため、菊花賞において同馬クラシック三冠を達成するかどうかが最大の焦点となった。同馬はトライアルの京都新聞杯でスターマンに敗れたものの、同レースに出走後体調が上向いたと判断されたことや三冠達成への期待から抜けた1番人気に支持された。
同馬の対抗馬には東京優駿3着のあとラジオたんぱ賞・福島民報杯を連勝したヤシマソブリン、東京優駿2着のエアダブリン、神戸新聞杯・京都新聞杯を含め4連勝中のスターマンなどが挙げられた。また一部からは、かつて3200mの天皇賞(秋)を大逃げして勝ったプリテイキャストを母に持つスティールキャストがどのようなレースをするかが注目を集めた。
なお、同年の第61回東京優駿において出遅れながら5着となり、10月に菊花賞と同じ芝3000mの嵐山ステークスにコースレコードで優勝したノーザンポラリスが穴馬として注目を集めたが、故障を発症したため出走することができなかった。
第55回菊花賞 トライアルの結果
第42回神戸新聞杯
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 スターマン 牡4 藤田伸二 2.00.6
2 メルシーステージ 牡4 内山正博 2.01.0 2馬身1/2
3 マルカオーカン 牡4 河内洋 2.01.2 1馬身1/4
第48回セントライト記念
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 ウインドフィールズ 牡4 東信二 2.15.9
2 ラグビーカイザー 牡4 柴田善臣 2.15.9 ハナ
3 エアダブリン 牡4 岡部幸雄 2.16.6 4馬身
第42回京都新聞杯
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 スターマン 牡4 藤田伸二 2.12.1
2 ナリタブライアン 牡4 南井克巳 2.12.2 クビ
3 エアダブリン 牡4 岡部幸雄 2.12.3 3/4
第55回菊花賞 出走馬と枠順
春のクラシック出走馬のオフサイドトラップや、ノーザンポラリスが故障で回避、メルシーステージが天皇賞(秋)へ路線変更等があったことや、例年であれば出走してくる下級条件馬もこの年は回避が多くクラシック競走としては異例のフルゲート割れという状況であった。
枠番 馬番 競走馬名 性齢 騎手 オッズ 調教師
1 1 スターマン 牡4 藤田伸二 10.5(4人) 長浜博之
2 2 マルカオーカン 牡4 河内洋 39.1(8人) 瀬戸口勉
3 キョウトシチー 牡4 松永幹夫 101.4(13人) 中尾謙太郎
3 4 ナリタブライアン 牡4 南井克巳 1.7(1人) 大久保正陽
5 スティールキャスト 牡4 角田晃一 98.4(11人) 森秀行
4 6 バンブーフェリーニ 牡4 田原成貴 58.9(10人) 田島良保
7 インターライナー 牡4 的場均 38.8(7人) 柄崎孝
5 8 エアダブリン 牡4 岡部幸雄 6.1(3人) 伊藤雄二
9 ラグビーカイザー 牡4 柴田善臣 32.3(6人) 栗田博憲
6 10 フェスティブキング 牡4 菊沢隆徳 136.2(14人) 久恒久夫
11 アドマイヤコール 牡4 上村洋行 100.2(12人) 橋田満
7 12 ヤシマソブリン 牡4 坂井千明 5.8(2人) 松山康久
13 ウインドフィールズ 牡4 東信二 15.0(5人) 谷原義明
8 14 サムソンビッグ 牡4 小島貞博 157.4(15人) 鹿戸幸治
15 ゴーゴーゼット 牡4 村本善之 56.0(9人) 新井仁
第55回菊花賞 レース結果
着順 枠番 馬番 競走馬名 タイム 着差
1 3 4 ナリタブライアン R 3.04.6
2 7 12 ヤシマソブリン 3.05.7 7馬身
3 5 8 エアダブリン 3.05.8 3/4馬身
4 7 13 ウインドフィールズ 3.05.9 3/4馬身
5 1 1 スターマン 3.05.9 クビ
6 4 7 インターライナー 3.06.1 1馬身
7 5 9 ラグビーカイザー 3.06.2 3/4馬身
8 8 15 ゴーゴーゼット 3.06.7 3馬身
9 6 11 アドマイヤコール 3.06.8 1/2馬身
10 2 3 キョウトシチー 3.07.4 3馬身1/2
11 4 6 バンブーフェリーニ 3.07.8 2馬身1/2
12 6 10 フェスティブキング 3.08.1 1馬身3/4
13 2 2 マルカオーカン 3.08.3 1馬身1/4
14 3 5 スティールキャスト 3.09.0 4馬身
15 8 14 サムソンビッグ 3.11.1 大差
第55回菊花賞 レース展開
一部から期待された通り、スティールキャストが序盤から大逃げを打った。ナリタブライアン・ヤシマソブリン・スターマンは馬群の中ほど、エアダブリンは後方からレースを進めた。第4コーナーでヤシマソブリンが前方へ進出を開始するとナリタブライアンがそれを追って先団に取り付き、直線では出走馬中最も早い上がりを見せ、ヤシマソブリンに7馬身の着差をつけて優勝した。
第55回菊花賞 データ
1000m通過タイム 61.2秒(スティールキャスト)
2000m通過タイム 122.7秒(スティールキャスト)
上がり4ハロン 49.1秒
上がり3ハロン 36.5秒
優勝馬上がり3ハロン 34.3秒
第55回菊花賞 払戻
単勝式 4 170円
複勝式 4 110円
8 140円
12 160円
枠連 3-7 370円
馬連 4-12 520円
第55回菊花賞 記録
ナリタブライアンの走破タイムは前年にビワハヤヒデが記録したレースレコード及びコースレコードを0.1秒更新するものであった。
ナリタブライアンは日本競馬史上5頭目となるクラシック三冠馬となった。
南井克巳はクラシック三冠すべてに優勝した騎手となった。
大久保正陽はクラシック三冠すべてに優勝した調教師となった。
第55回菊花賞 エピソード
当該レースの1週前に行われた天皇賞(秋)でナリタブライアンの半兄ビワハヤヒデが屈腱炎を発症して引退を余儀なくされた。そのためフジテレビ系列の実況を担当した杉本清はナリタブライアンの勝利が確定的となった場面で「弟は大丈夫だ!」と実況した。
クラシック三冠馬の管理調教師となった大久保正陽はレース後、「感無量。こういう馬に巡り会えたことが私の勲章」とコメントした。また、7馬身もの着差がついたことについてナリタブライアンの生産者である早田光一郎に「あんなに引き離さなくてもいいよな」と語ったという。
2着となったヤシマソブリンに騎乗した坂井千明は、「第4コーナーでナリタブライアンを一時引き離し、何とかなるのではと思ったが並ぶ間もなく逆にアッという間に引き離されてしまった」とコメントした。
この年の三冠競走全てに出走した馬はナリタブライアン以外ではサムソンビッグだけであり、このことも異例であった。
場内実況を担当したラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)の北野守アナがゴール後に「おめでとうナリタブライアン!」と実況した。
南井克己騎手はこの日、通常何枚か重ねて装着するゴーグルを1枚しか付けず、2周目の3~4コーナーで外に馬を持ち出すとゴーグルを外し、素顔でゴールに達している。前を走る馬が跳ね上げる土などから目を保護するゴーグルをレース途中で外したのは、直線で他馬に交わされることはない、という自信があったからだと南井騎手はコメントしている。
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地方競馬の「菊花賞」
地方競馬でも菊花賞を範した競走がある。ただし中央競馬の菊花賞と同等の機能を持った競走とは限らない。
競走名 格付 主催者 施行競馬場 施行距離 備考
1 東海菊花賞 SP1 愛知県競馬組合 名古屋競馬場 ダート2500m 古馬出走可
2 姫山菊花賞 重賞 兵庫県競馬組合 園田競馬場 ダート1700m 古馬出走可
3 黒潮菊花賞 重賞 高知県競馬組合 高知競馬場 ダート1900m 高知三冠第3戦
4 福山菊花賞 重賞 福山市 福山競馬場 ダート2250m 古馬出走可
5 ばんえい菊花賞 BG2 帯広市 帯広競馬場 直線200m ばんえい競走
6 北関東菊花賞 北関東G1 群馬県競馬組合 高崎競馬場 ダート2100m 2004年廃止
7 しもつけ菊花賞 重賞 栃木県競馬組合 宇都宮競馬場 ダート2600m 1999年廃止
8 南国菊花賞 重賞 高知県競馬組合 高知競馬場 ダート1400m アラブ系古馬競走
1998年廃止
9 九州菊花賞 KG1 佐賀県競馬組合 佐賀競馬場 ダート1800m 2000年まで佐賀菊花賞
2003年廃止
10 中津菊花賞 重賞 中津市 中津競馬場 ダート2180m アラブ系古馬競走
1999年廃止
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菊花賞のエピソード
競走不成立
1944年の第7回は第二次世界大戦中に能力検定競走として長距離特殊競走の名で施行され、第13回東京優駿競走の優勝馬カイソウが3:30 4/5[4]の時計でクリアズマに3/4馬身の差を付けて勝利、競走も終わり騎手も検量室に引き上げ検量を終えた時、審判団から競走の不成立が申し立てられた。不成立の真相は第6回競走のコースが内回り1周・外回り1周だったのに対し第7回競走は内回り2周に変更されていたのだが主催者側の日本競馬会の伝達不備で全出走馬が前回と同じコースを通過、規定の3000mよりも100m程多く走ってしまったのである。これにより1944年の第7回は競走不成立により全出走馬が失格となり、第二次世界大戦後の1946年に改めて第7回として開催された。
菊花賞 落馬
当競走での落馬の中でも2002年の第63回、1番人気に支持された武豊騎乗のノーリーズンがスタート直後に躓き鞍上の武豊が落馬し競走を中止した。人馬ともに怪我はなかったが、同馬絡みの勝馬投票券(馬券)約110億円分(この年の菊花賞の売り上げの約半分)が一瞬のうちに紙屑となった。なおこのレースで優勝したのは10番人気のヒシミラクルで2着に16番人気のファストタテヤマが入り、大波乱を巻き起こした。
奇しくも10日後に名古屋競馬場で施行された、第43回東海菊花賞でもレジェンドハンターに騎乗した安藤勝己がスタート直後に落馬している。
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菊花賞の記録
レースレコード - 3:02.7(第67回優勝馬ソングオブウインド)
2着との最大着差 - 大差(第6回優勝馬クリフジ)
デビューからの最短日数での制覇 - 46日(第7回優勝馬アヅマライ)
最多勝騎手 - 武豊 4勝(第49、57、61、66回)
最多勝調教師 - 5勝 尾形藤吉(第1、6、14、20、24回)
菊花賞 父子制覇
過去に9組の父子制覇の例がある。
組 父馬名 優勝回 子馬名 優勝回
1組目 セントライト 第8回 セントオー 第13回
2組目 トサミドリ 第10回 キタノオー 第17回
3組目 トサミドリ 第10回 キタノオーザ 第21回
4組目 トサミドリ 第10回 ヒロキミ 第23回
5組目 シンザン 第25回 ミナガワマンナ 第42回
6組目 シンザン 第25回 ミホシンザン 第46回
7組目 ダンスインザダーク 第57回 ザッツザプレンティ 第64回
8組目 ダンスインザダーク 第57回 デルタブルース 第65回
9組目 ダンスインザダーク 第57回 スリーロールス 第70回
菊花賞 兄弟制覇
過去に4組の兄弟制覇の例がある。以下は母馬から見た兄弟に限る。
組 兄馬名 優勝回 弟馬名 優勝回 母馬名
1組目 セントライト 第8回 トサミドリ 第10回 フリッパンシー
2組目 キタノオー 第17回 キタノオーザ 第21回 バウアーヌソル
3組目 メジロデュレン 第47回 メジロマックイーン 第51回 メジロオーロラ
4組目 ビワハヤヒデ 第54回 ナリタブライアン 第55回 パシフィカス
2組目のキタノオーとキタノオーザは父馬も同じ全兄弟である(父子制覇の項も参照)。
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菊花賞の歴史
回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1938年12月11日 テツモン 牡3 3:16 0/5 伊藤正四郎 尾形藤吉 松山隆郎
第2回 1939年10月29日 マルタケ 牡3 3:22 0/5 清水茂次 清水茂次 榎壽逸
第3回 1940年11月3日 テツザクラ 牡3 3:17 3/5 伊藤勝吉 伊藤勝吉 三宅孝之介
第4回 1941年10月26日 セントライト 牡3 3:22 3/5 小西喜蔵 田中和一郎 加藤雄策
第5回 1942年11月8日 ハヤタケ 牡3 3:16 3/5 佐藤勇 岩井健吉 伊藤祐之
第6回 1943年11月14日 クリフジ 牝3 3:19 3/5 前田長吉 尾形藤吉 栗林友二
第7回 1946年12月1日 アヅマライ 牡3 3:26 4/5 武田文吾 高橋直三 熊谷新太郎
第8回 1947年10月19日 ブラウニー 牝3 3:16 0/5 土門健司 武輔彦 仙石襄
第9回 1948年11月23日 ニユーフオード 牡3 3:13 3/5 武田文吾 小川佐助 吉木三郎
第10回 1949年11月3日 トサミドリ 牡3 3:14 3/5 浅野武志 望月与一郎 斉藤健二郎
第11回 1950年10月29日 ハイレコード 牡3 3:09 1/5 浅見国一 武田文吾 山田常太郎
第12回 1951年11月3日 トラツクオー 牡3 3:11 1/5 小林稔 久保田金造 岩本政一
第13回 1952年11月23日 セントオー 牡3 3:10 1/5 梅内慶蔵 新堂捨蔵 三木福一
第14回 1953年11月23日 ハクリヨウ 牡3 3:09 1/5 保田隆芳 尾形藤吉 西博
第15回 1954年11月23日 ダイナナホウシユウ 牡3 3:09 1/5 上田三千夫 上田武司 上田清次郎
第16回 1955年11月23日 メイヂヒカリ 牡3 3:09 1/5 蛯名武五郎 藤本冨良 新田松江
第17回 1956年11月18日 キタノオー 牡3 3:09 3/5 勝尾竹男 久保田金造 田中留治
第18回 1957年11月17日 ラプソデー 牡3 3:16 0/5 矢倉義勇 小西喜蔵 椎野浅五郎
第19回 1958年11月16日 コマヒカリ 牡3 3:10 0/5 浅見国一 橋本輝雄 鈴木一平
第20回 1959年11月15日 ハククラマ 牡3 3:07.7 保田隆芳 尾形藤吉 西博
第21回 1960年11月13日 キタノオーザ 牡3 3:15.1 伊藤竹男 久保田金造 田中清司
第22回 1961年11月19日 アズマテンラン 牡3 3:15.4 野平好男 二本柳俊夫 堀平四郎
第23回 1962年11月25日 ヒロキミ 牡3 3:10.7 高松三太 二本柳俊夫 相馬恵胤
第24回 1963年11月17日 グレートヨルカ 牡3 3:09.5 保田隆芳 尾形藤吉 小野晃
第25回 1964年11月15日 シンザン 牡3 3:13.8 栗田勝 武田文吾 橋元幸吉
第26回 1965年11月14日 ダイコーター 牡3 3:13.4 栗田勝 上田武司 上田清次郎
第27回 1966年11月13日 ナスノコトブキ 牡3 3:08.5 森安弘明 稲葉秀男 那須野牧場
第28回 1967年11月12日 ニツトエイト 牡3 3:14.5 伊藤竹男 矢倉玉男 太田和芳郎
第29回 1968年11月17日 アサカオー 牡3 3:09.0 加賀武見 中村広 浅香源二
第30回 1969年11月16日 アカネテンリュウ 牡3 3:15.3 丸目敏栄 橋本輝雄 関野栄一
第31回 1970年11月15日 ダテテンリュウ 牡3 3:10.4 宇田明彦 星川泉士 浅野千恵子
第32回 1971年11月14日 ニホンピロムーテー 牡3 3:13.6 福永洋一 服部正利 小林保
第33回 1972年11月12日 イシノヒカル 牡3 3:11.6 増沢末夫 浅野武志 石嶋清仁
第34回 1973年11月11日 タケホープ 牡3 3:14.2 武邦彦 稲葉幸夫 近藤たけ
第35回 1974年11月10日 キタノカチドキ 牡3 3:11.9 武邦彦 服部正利 初田豊
第36回 1975年11月9日 コクサイプリンス 牡3 3:11.1 中島啓之 稗田敏男 芦部博子
第37回 1976年11月14日 グリーングラス 牡3 3:09.9 安田富男 中野隆良 半沢吉四郎
第38回 1977年11月13日 プレストウコウ 牡3 3:07.6 郷原洋行 加藤朝治郎 渡辺喜八郎
第39回 1978年11月12日 インターグシケン 牡3 3:06.2 武邦彦 日迫良一 松岡正雄
第40回 1979年11月11日 ハシハーミット 牡3 3:07.5 河内洋 内藤繁春 (株)シンザンクラブ
第41回 1980年11月9日 ノースガスト 牡3 3:06.1 田島良保 二分久男 鈴木忠男
第42回 1981年11月8日 ミナガワマンナ 牡3 3:07.1 菅原泰夫 仲住芳雄 寺内倉蔵
第43回 1982年11月14日 ホリスキー 牡3 3:05.4 菅原泰夫 本郷重彦 堀川三之助
第44回 1983年11月13日 ミスターシービー 牡3 3:08.1 吉永正人 松山康久 (株)丸沼温泉ホテル
第45回 1984年11月11日 シンボリルドルフ 牡3 3:06.8 岡部幸雄 野平祐二 和田農林(有)
第46回 1985年11月10日 ミホシンザン 牡3 3:08.1 柴田政人 田中朋次郎 堤勘時
第47回 1986年11月9日 メジロデュレン 牡3 3:09.2 村本善之 池江泰郎 メジロ商事(株)
第48回 1987年11月8日 サクラスターオー 牡3 3:08.0 東信二 平井雄二 (株)さくらコマース
第49回 1988年11月6日 スーパークリーク 牡3 3:07.3 武豊 伊藤修司 木倉誠
第50回 1989年11月5日 バンブービギン 牡3 3:07.7 南井克巳 布施正 竹田辰一
第51回 1990年11月4日 メジロマックイーン 牡3 3:06.2 内田浩一 池江泰郎 メジロ商事(株)
第52回 1991年11月3日 レオダーバン 牡3 3:09.5 岡部幸雄 奥平真治 田中竜雨
第53回 1992年11月8日 ライスシャワー 牡3 3:05.0 的場均 飯塚好次 栗林英雄
第54回 1993年11月7日 ビワハヤヒデ 牡3 3:04.7 岡部幸雄 浜田光正 (有)ビワ
第55回 1994年11月6日 ナリタブライアン 牡3 3:04.6 南井克巳 大久保正陽 山路秀則
第56回 1995年11月5日 マヤノトップガン 牡3 3:04.4 田原成貴 坂口正大 田所祐
第57回 1996年11月3日 ダンスインザダーク 牡3 3:05.1 武豊 橋口弘次郎 (有)社台レースホース
第58回 1997年11月2日 マチカネフクキタル 牡3 3:07.7 南井克巳 二分久男 細川益男
第59回 1998年11月8日 セイウンスカイ 牡3 3:03.2 横山典弘 保田一隆 西山牧場
第60回 1999年11月7日 ナリタトップロード 牡3 3:07.6 渡辺薫彦 沖芳夫 山路秀則
第61回 2000年10月22日 エアシャカール 牡3 3:04.7 武豊 森秀行 (株)ラッキーフィールド
第62回 2001年10月21日 マンハッタンカフェ 牡3 3:07.2 蛯名正義 小島太 西川清
第63回 2002年10月20日 ヒシミラクル 牡3 3:05.9 角田晃一 佐山優 阿部雅一郎
第64回 2003年10月26日 ザッツザプレンティ 牡3 3:04.8 安藤勝己 橋口弘次郎 (有)社台レースホース
第65回 2004年10月24日 デルタブルース 牡3 3:05.7 岩田康誠 角居勝彦 (有)サンデーレーシング
第66回 2005年10月23日 ディープインパクト 牡3 3:04.6 武豊 池江泰郎 金子真人ホールディングス(株)
第67回 2006年10月22日 ソングオブウインド 牡3 3:02.7 武幸四郎 浅見秀一 (有)社台レースホース
第68回 2007年10月21日 アサクサキングス 牡3 3:05.1 四位洋文 大久保龍志 田原慶子
第69回 2008年10月26日 オウケンブルースリ 牡3 3:05.7 内田博幸 音無秀孝 福井明
第70回 2009年10月25日 スリーロールス 牡3 3:03.5 浜中俊 武宏平 永井商事(株)
第71回 2010年10月24日 ビッグウィーク 牡3 3:06.1 川田将雅 長浜博之 谷水雄三
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菊花賞の歴史
1938年 - 4歳(現3歳)の牡馬・牝馬の競走馬による定量(牡馬55kg・牝馬53kg)の重賞競走として「第1回京都農林省賞典4歳呼馬」が創設され、京都競馬場・芝3000mで施行された。
1940年 - 負担斤量を牡馬57kg・牝馬55.5kgにそれぞれ変更。
1941年 - セントライトが史上初のクラシック三冠を達成。
1944年 「長距離特殊競走」名称で能力判定競走として施行されるが、競走中に全出走馬がコースを間違えたため競走不成立(当該項を参照)。
1945年 - 第二次世界大戦により中止。
1950年 - 二冠馬クモノハナが2着に敗れる。
1953年 - 二冠馬ボストニアンが5着に敗れる。
1959年 - この年の9月1日から日本競馬の時計表示が変更になったのに伴い、時計が1/5秒表示から1/10秒表示に変更。
1953年 - 二冠馬コダマが2着に敗れる。
1961年 - アズマテンランが持込馬として史上初の制覇。
1962年
当競走で史上最多の23頭が出走。
二本柳俊夫が調教師として史上初の連覇。
1963年 - 二冠馬メイズイが6着に敗れる。
1964年 - シンザンが2頭目のクラシック三冠を達成。
1965年 - 栗田勝が騎手として史上初の連覇。
1970年 - 二冠馬タニノムーティエが11着に敗れる。
1973年 - 元地方大井所属のハイセイコーがタケホープに2度目の敗走。
1974年 - 武邦彦が騎手として2人目の連覇。
1975年 - ヤマゼントップが第1コーナーでコースから外れて外ラチに激突、鞍上久保敏文が落馬。
1976年 - 12番人気のグリーングラスがトウショウボーイ・テンポイントを破り優勝。
1977年 - プレストウコウが芦毛馬として史上初の3歳クラシック制覇。
1979年 - 京都競馬場のスタンド改築工事による振替開催により、阪神競馬場の芝3000mで施行。
1982年 - 菅原泰夫が騎手として3人目の連覇。
1983年 - ミスターシービーが3頭目のクラシック三冠を達成。
1984年
グレード制施行によりGIに格付け。
シンボリルドルフがデビューから無敗で4頭目のクラシック三冠を達成。
1987年 - 施行時期をエリザベス女王杯と交換。
1992年 - 二冠馬ミホノブルボンが2着に敗れる。
1993年 - ビワハヤヒデが持込馬として史上2頭目の制覇。
1994年 - ナリタブライアンが5頭目のクラシック三冠を達成。
1995年
指定交流競走となり、地方所属馬にも門戸が開放される。
ダンスパートナーが牝馬として18年振りの出走、1番人気に支持される(結果は5着)。
1998年 - セイウンスカイが当時の芝3000mの世界レコード3:03.2で優勝。
2003年
負担重量を定量から馬齢重量に変更。
二冠馬ネオユニヴァースが3着に敗れる。
2004年
当年のみ「日本中央競馬会創立50周年記念 菊花賞」として施行。
岩田康誠がJRA史上初の地方競馬所属騎手によるクラシック競走制覇。
2005年
外国産馬の出走枠を最大4頭に拡大。
ディープインパクトがデビューから無敗で6頭目のクラシック三冠を達成。
二冠馬メイショウサムソンが4着に敗れる。
2007年
国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIに変更。
2009年 - ポルカマズルカが牝馬としてダンスパートナー以来14年ぶりに出走(結果は17着)。
2010年 - 国際競走に指定され、外国調教馬は外国産馬と合わせて最大9頭まで出走可能となる。
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菊花賞のコース
スタートは第3コーナー前。外回り第3コーナー付近の通称「淀の坂」を2度越えるためスタミナが要求される。加えて1周目正面スタンド前では観客の大歓声が上がることが多く、それに動揺しない精神力も求められる。2009年現在、菊花賞以前に3歳以下の競走馬に芝3000m以上のオープン競走は用意されておらず菊花賞の芝3000mは全出走馬にとってまさしく未知の領域となっている。
菊花賞トライアル競走
競走名 格付 団体 施行競馬場 施行距離
セントライト記念 GII 中央 中山競馬場 芝2200m
神戸新聞杯 GII 中央 阪神競馬場 芝2400m
いずれの競走も3着までの牡馬・牝馬(内国産馬・外国産馬問わず)の入着馬に優先出走権が与えられる。2001年から制限付きで外国産馬にも出走が認められている。2007年は6頭まで(各年度の変遷は外国産馬#中央競馬のクラシック・天皇賞における出走制限を参照)。
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菊花賞(きくかしょう、きっかしょう)とは日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝3000mで施行する中央競馬の重賞(GI)競走である。
正賞は内閣総理大臣賞、朝日新聞社賞、日本馬主協会連合会会長賞。
2005年菊花賞・2周目4コーナーカーブの攻防
1938年にイギリス最古のクラシック競走のセントレジャーステークスを範として、京都農林省賞典4歳呼馬の名称で創設された4歳(現3歳)の競走馬による重賞競走。
1939年に創設された横濱農林省賞典4歳呼馬(皐月賞)と1932年から施行されている東京優駿競走(日本ダービー)と共に日本のクラシック三冠競走を確立した。
1948年より現在の名称である菊花賞に変更。
京都競馬場のスタンド改築工事による振替開催により、1979年に阪神競馬場で施行された以外は一貫して京都競馬場の芝3000mで行われている。
1995年に指定交流競走となり地方馬の出走が、2001年からは外国産馬の出走が可能となった。
2010年からは国際競走に指定され、外国調教馬の出走も可能になっている。
牡馬クラシック三冠競走の最終戦として行われている重賞(GI)競走で、「最も速い馬が勝つ」皐月賞、「最も運のある馬が勝つ」東京優駿に対し、本競走は3000mの長丁場を走りぬくことから「最も強い馬が勝つ」と称され、その謳い文句の通り牡馬3歳(旧4歳)の最強馬を決める競走として位置付けられている。
しかし1987年以降、天皇賞(秋)に3歳馬の出走が可能になったため長距離適性のない一部の有力馬が芝3000mの菊花賞を回避して芝2000mの天皇賞(秋)に出走する傾向も増えてきており、2007年から2010年までの4年はダービー馬不在の菊花賞となっている。
春のクラシックに出走できなかった競走馬が多く活躍しておりグリーングラス、スーパークリーク、メジロマックイーン、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、デルタブルースなど後の八大競走・GIや海外G1も制した名馬の初重賞勝ちの競走ともなっている。
現在の優勝レイは緑色の地に金色の文字で、レース名に関連して白菊の模様が3箇所にあしらわれている。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)牡馬・牝馬のJRA所属馬、春のクラシック競走またはNHKマイルカップで2着以内、菊花賞トライアル競走で3着以内に入った地方競馬所属馬、及び外国調教馬(9頭まで、JRA所属の外国産馬も含める)。
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アヴェンチュラは、馬場の内側を伸びて第16回秋華賞・G1を制しました。
アヴェンチュラは、骨折のため春のクラシックに出走できませんでした。
ホエールキャプチャは、直線伸び切れず3着。
桜花賞馬マルセリーナは7着、オークス馬エリンコートは10着でした。
アヴェンチュラの全姉トールポピーは、08年オークスを制しながら、
以降は7戦未勝利に終わり、秋華賞は、1番人気の支持を受けながら10着に沈んでいます。
活躍馬の全兄弟が必ず走るかというと、なかなか、そんなにうまくいかないことのほうが
圧倒的に多いですよね。
そんな中、アヴェンチュラやドリームジャーニー、オルフェーヴルなどは、
見事に大レースを勝ってきています。
やっぱり何か「持ってる」んでしょうね。
アヴェンチュラの能力のピーク時が気になりますが、まだまだ先があるのではないでしょうか?
アヴェンチュラの兄姉は早い時期に使い込みすぎたことが原因でしょう。
血統的には晩成型のはずですから、間隔をきちんと開けて使えば、4歳後半までは問題なく
好成績を期待できると思います!
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コースの内外の有利不利が大きく影響したようですね。
1着、2着は内ラチ沿いをぴったり回ってきた馬でした。
先週の京都競馬場は、枠の内側有利がはっきりしすぎていましたね。
そんな中、ホエールキャプチャは、外から伸びた馬の中では最先着でした。
内枠なら、おそらく勝てたかも知れません。
ただ、ホエールキャプチャに2度以上先着した馬はまだいないんですね。
かなり安定して強い馬なんだなと思います。
来年のヴィクトリアマイル辺りに出走すれば、期待できるんじゃあないでしょうか?
第16回秋華賞・G1(16日、京都競馬場、芝2000メートル、やや重)は、
2番人気のアヴェンチュラ(岩田)が4角2番手から直線抜け出してG1初制覇。
見事に秋の3歳女王を獲得しました。
2着に、7番人気のキョウワジャンヌ。
1番人気に推されたホエールキャプチャは、直線伸び切れず3着にとどまりました。
桜花賞馬マルセリーナは7着、オークス馬エリンコートは10着と精彩を欠きましたね。
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