九州産馬
九州産馬(きゅうしゅうさんば)とは、九州地方で生産された競走馬のことである。
かつて、九州地方(主に南九州地区)での競走馬の生産は盛んであったが、戦後、馬産地の中心が北海道地方へ移り、かつ大規模化していった事もあって、九州地方の馬産地としての地位は低下していった。
北海道に比べて競走馬生産の規模が小さい事から、生産を奨励する目的で、中央競馬(JRA)においては小倉競馬場での2歳戦の一部競走、地方競馬においては荒尾競馬場の一部競走が九州産馬限定競走として行われている。
現在では種付けを北海道の種牡馬と行い、その後種付された繁殖牝馬を九州に戻し、出産は九州で行うという、いわば持込の九州産馬が増えてきている。自己所有している種牡馬を中心に配合しているテイエム牧場がその代表格である。
その結果、九州の種牡馬から生まれた産駒の限定競走における賞金の割合は減っているものの、血統のレベルは上昇しており、重賞戦線で活躍できる馬が出現する確率は高くなった。
主な九州産馬限定競走
ひまわり賞 (小倉競馬)(JRA小倉競馬場)
霧島賞(荒尾競馬場)
たんぽぽ賞(荒尾競馬場)
主な九州産馬
括弧内は主な勝ち鞍
キングスピード(京都杯)
フェロースピード(小倉大賞典)
ニルキング(デイリー杯3歳ステークス)
ケンセイグッド(日経新春杯)
アオイライコー(東京盃、大井記念)
ゴールドイーグル(大阪杯、マイラーズカップ)
ミクニノホマレ(菊水賞、播磨賞)
ダンツセントー(アネモネステークス)
シンセイマーク(たんぽぽ賞、霧島賞)
コウエイロマン(小倉3歳ステークス)
テイエムチュラサン(アイビスサマーダッシュ)
コウエイソフィア(トゥインクルレディー賞)
コウエイトライ(小倉サマージャンプ、阪神ジャンプステークス、東京オータムジャンプ、新潟ジャンプステークス)
テイエムトッパズレ(京都ジャンプステークス)
タガミホマレ(楠賞全日本アラブ優駿、六甲盃、兵庫大賞典、新春賞、園田金盃)
スマノダイドウ(アラブダービー)
ウットマン(全日本サラブレッドカップ、霧島賞、名古屋大賞典)
コウエイノホシ(大井記念)
コウエイハート(ひまわり賞、紅梅ステークス)
九州で繋養されていた主な種牡馬
カブトシロー
ハッピープログレス
ブラックスキー
シンウルフ
マークオブディスティンクション
ダンツシアトル
サイレントハンター
ロドリゴデトリアーノ
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