根岸ステークス
根岸ステークスの基本情報
開催地 東京競馬場
施行時期 1月下旬 – 2月上旬
(原則1回東京2日目)
格付け GIII
1着賞金 3500万円
賞金総額 6660万円
距離 ダート1400m
出走条件 サラブレッド系4歳以上(国際)(指定)
負担重量 グレード別定(本文に記載)
第1回施行日 1987年11月8日(重賞格上)
根岸ステークス(ねぎしステークス)は東京競馬場のダート1400メートルで開催される中央競馬の重賞(GIII・統一GIII)競走。正賞は全国公営競馬馬主連合会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞。競走名はかつて横浜競馬場のあった神奈川県横浜市の地名に由来するものである。現在、横浜競馬場跡地には根岸森林公園・根岸競馬記念公苑等が設けられている。
根岸ステークス 概要
東京競馬場のダート1400mの4歳(現3歳)以上の混合の別定のオープン特別競走「根岸ステークス」として施行されたのが始まり。
1987年に重賞に昇格すると共にGIIIに格付けされる。重賞競走になると当時の中央競馬においてサラ系の古馬のダート重賞は4競走(他にフェブラリーハンデキャップ・札幌記念・ウインターステークス)しかなかったため、当競走はダート重賞でも古い部類の重賞であり、また当時は中央競馬・地方競馬間の交流が活発で無かったことから中央所属のダート適性馬にとっては貴重な舞台であった。
1990年からは1200mに距離が短縮された。当初は11月に施行されていたが、2001年より距離が再び1400mに戻されるとともに施行時期が1月末 – 2月始めに移り、フェブラリーステークスの前哨戦として位置付けられた。
1994年から2000年まで中日新聞東京本社から社杯が提供され、「東京中日スポーツ杯根岸ステークス」として施行されていた(2001年より東京中日スポーツ杯は武蔵野ステークスに移された)。
出走資格はサラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は4歳は55kg、5歳以上は56kg(開催日が2月2日以降の場合は4歳以上56kg[1])、牝馬は2kg減を基本とし、
施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は3kg増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
施行日当日から1年前の開催週より過去の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
以上のように斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。
^ 1,600m以下の競走のアローワンス([1]のアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量についての項目参照)が1月は1kg、2月は0kgとなっている。開催日(天災地変その他やむを得ない事由により開催日の日取りを変更した場合における変更後の開催日を除く。)が2日以上連続する場合において、それらの開催日の最初の日とその他の日におけるアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量が当該表に定めるところにより変更されることとなる場合については、当該最初の日現在における当該表による重量をもってそれらの開催日におけるアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量とする。より、開催日が2月1日(2009年はこれに該当する)の場合でも前日の土曜日が1月31日と1月なのでアローワンスは1kg
根岸ステークス 歴史
1986年以前 – 東京競馬場の4歳(現3歳)以上の混合の別定のダート1400mのオープン特別競走「根岸ステークス」として施行。
1987年 – 東京競馬場の4歳(現3歳)以上の別定のダート1400mの重賞(GIII)競走「根岸ステークス」として創設。
1990年
混合競走に指定。
施行距離をダート1200mに変更。
1994年 – 岡部幸雄が騎手として史上初の連覇。
1996年 – 指定交流競走に指定され、地方馬は5頭まで出走可能となる。
1998年
ダートグレード格付け委員会にGIII(統一GIII)に格付け。
負担重量をグレード別定に変更。
ワシントンカラーが史上初の連覇。
柴田善臣が騎手として史上2人目の連覇。
松山康久が調教師として史上初の連覇。
2001年
施行時期を1月末 – 2月始めに変更。
施行距離をダート1400mに戻す。
地方馬の出走枠が5頭から4頭に削減。
2003年
東京競馬場の改修工事により中山競馬場のダート1200mで施行。
サウスヴィグラスが史上2頭目の連覇。
柴田善臣が騎手として史上初の2度目の連覇。
高橋祥泰が調教師として史上2人目の連覇。
2005年 – 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
2007年
日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
施行日当日から過去1年以上前の重賞競走および牝馬限定重賞競走優勝馬の負担重量を軽減。
2008年 – 2月3日の開催予定が降雪による当日の第1回東京競馬2日目の全競走が中止のため、翌4日に順延して代替開催される(発走時刻変更)。
2009年 – 岩田康誠が騎手として史上3人目の連覇。
2012年
JRA2連福対象競走に指定。
「近代競馬150周年記念」の副称を付けて施行。
根岸ステークス オープン特別
施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
1984年11月4日 ビゼンエイコー 牡3 1:23.6 蛯沢誠治 橋本輝雄 藤田正蔵
1985年11月3日 ニッソウアンケー 牝4 1:24.3 中野渡清一 畠山重則 赤松繁行
1986年11月2日 コクサイクラウン 牡4 1:23.4 柴田政人 稗田敏男 芦部博子
根岸ステークス 重賞格付け以後
回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1987年11月8日 グレースシラオキ 牝3 1:23.4 蛯沢誠治 清水美波 平野井昌弘
第2回 1988年11月6日 ウィニングスマイル 牡5 1:24.4 田村正光 矢野照正 白井フサ
第3回 1989年11月5日 ダイナレター 牡5 1:23.8 杉浦宏昭 二本柳俊夫 (有)社台レースホース
第4回 1990年11月3日 エーコートランス 牡6 1:10.0 大崎昭一 安田伊佐夫 池内賢市
第5回 1991年11月2日 トモエリージェント 牡3 1:11.0 根本康広 橋本輝雄 岡本利彦
第6回 1992年11月7日 ハッピィーギネス 牡6 1:10.0 柴田善臣 西塚安夫 佐野順子
第7回 1993年11月6日 プロストライン 牡4 1:12.3 岡部幸雄 松山康久 (有)社台レースホース
第8回 1994年11月5日 フジノマッケンオー 牡3 1:10.9 岡部幸雄 中村好夫 中村寛俊
第9回 1995年11月4日 ヤングエブロス 牝3 1:10.9 橋本広喜 柳田次男 梶原重雄
第10回 1996年11月2日 ストーンステッパー 牡3 1:10.6 熊沢重文 目野哲也 小川勲
第11回 1997年11月9日 ワシントンカラー 牡3 1:11.2 柴田善臣 松山康久 (株)テンジン
第12回 1998年11月15日 ワシントンカラー 牡4 1:10.5 柴田善臣 松山康久 (株)テンジン
第13回 1999年11月14日 セレクトグリーン 牡4 1:09.2 田中勝春 音無秀孝 (株)グリーンファーム
第14回 2000年11月12日 ブロードアピール 牝6 1:10.1 武幸四郎 松田国英 金子真人
第15回 2001年1月29日 ノボトゥルー 牡5 1:22.1 O.ペリエ 森秀行 (有)池ばた
第16回 2002年1月26日 サウスヴィグラス 牡6 1:22.8 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
第17回 2003年2月1日 サウスヴィグラス 牡7 1:10.4 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
第18回 2004年1月31日 シャドウスケイプ 牡5 1:24.0 江田照男 森秀行 飯塚知一
第19回 2005年1月29日 メイショウボーラー 牡4 1:23.0 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第20回 2006年1月29日 リミットレスビッド 牡4 1:23.7 内田博幸 加用正 (有)社台レースホース
第21回 2007年1月28日 ビッググラス 牡6 1:23.5 村田一誠 中尾秀正 坪野谷和平
第22回 2008年2月4日 ワイルドワンダー 牡6 1:22.7 岩田康誠 久保田貴士 草間庸文
第23回 2009年2月1日 フェラーリピサ 牡5 1:22.1 岩田康誠 白井寿昭 市川義美
第24回 2010年1月31日 グロリアスノア 牡4 1:23.7 小林慎一郎 矢作芳人 高野葉子
第25回 2011年1月30日 セイクリムズン 牡5 1:23.0 幸英明 服部利之 金田成基
根岸ステークスからのフェブラリーステークス優勝馬
フェブラリーステークスの前哨戦として施行されるようになったのは2001年からだが、2頭がフェブラリーステークスを制覇している。
回数 馬名 性齢 着順
第15回 ノボトゥルー 牡5 1着
第19回 メイショウボーラー 牡4 1着
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