愛知杯
愛知杯 開催地 小倉競馬場 施行日 2011年12月18日 施行時期 12月中旬 - 下旬 (原則3回中京4日目) 格付け GIII 1着賞金 3800万円 賞金総額 7200万円 距離 芝2000m 出走条件 サラブレッド系3歳以上牝馬(国際)(特指) 負担重量 ハンデキャップ競走 第1回施行日 1963年8月11日 愛知杯(あいちはい)は、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場の芝2000mで施行する競馬の重賞競走(GIII)。
優勝馬主には農林水産大臣賞と、愛知県知事賞が贈られる。農林水産省が賞を提供しており、正式名称は「農林水産省賞典 愛知杯」と表記している。
愛知杯 概要
元々はカブトヤマ記念、中日新聞杯とともに父内国産馬限定重賞競走として年末(2000年より春季開催)に開催されていたが、種牡馬リーディング上位を争う内国産種牡馬の登場により、父内国産馬の奨励賞の目的がほぼ達成できたという観点から、2004年の番組改編で、牝馬限定の重賞競走として生まれ変わった。ただし、レースの開催回次は継続されている。なお、同様にカブトヤマ記念も福島牝馬ステークスに変更された。こちらはカブトヤマ記念を一旦廃止した上での新設競走扱いとなるため開催回次は2004年を改めて第1回とした。 2006年からは再び年末に開催時期を変更し、ヴィクトリアマイルの前哨戦として春に開催変更となった阪神牝馬ステークスに替わる年末の牝馬限定競走に位置づけられ、エリザベス女王杯の出走馬およびヴィクトリアマイルに向けて獲得賞金の加算を目指す牝馬が出走している。 現在の優勝レイの配色は、紫色の地に黄色文字となっている。 出走資格は、サラ系3歳以上牝馬で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬と、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。 負担重量はハンデキャップである。 2011年度現在の総額賞金は7,200万円で、1着賞金3,800万円、2着賞金1,500万円、3着賞金950万円、4着賞金570万円、5着賞金380万円と定められている。
愛知杯 歴史
4歳(現3歳)以上競走時代 1963年 - 中京競馬場の砂2000mの4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走、「愛知杯」として創設。 1966年 - 名称を「農林省賞典愛知杯」に変更。 1970年 - 中京競馬場の芝コース設置により、施行コースを現在の芝2000mに変更。 1972年 - 父内国産馬限定競走に指定。 1974年 シルバーランドが史上初の連覇。 高橋成忠が騎手として史上初の連覇。 佐藤勇が調教師として史上初の連覇。 1976年 - ハードラークとトウカンタケシバが同着優勝。 1977年 トウカンタケシバが史上2頭目の連覇。 浅野武志が調教師として史上2人目の連覇。 1978年 - 農林省の名称変更により「農林水産省賞典愛知杯」に変更。 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。 1987年 施行日をウインターステークスと交換。 ピーターホーラーが史上3頭目の連覇。 飯田明弘が騎手として史上2人目の連覇。 荻野光男が調教師として史上3人目の連覇。 1998年 - 特別指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。 1999年 - 小倉競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝2000mで施行。 2000年 開催時期を12月から6月に変更。 特別指定交流競走から外れる。 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。 2003年 - 愛知の吉田稔が騎手として史上3人目の連覇となり、地方所属の騎手としては史上初。 3歳以上牝馬限定競走時代 2004年 出走条件を「3歳以上」から「3歳以上牝馬限定」に変更。 父内国産馬限定競走から混合競走に変更。 2006年 開催時期を6月から12月に戻す。 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。 特別指定交流競走に再び指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。 2009年 - 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。 2010年 中京競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝2000mで施行。 施行日を阪神カップと交換し、土曜日開催から日曜日開催に変更。中山競馬場で行われる朝日杯フューチュリティステークスと同日開催となる。 セラフィックロンプが当競走で史上4頭目となる2度目の優勝を果たすと共に、中京・小倉の両方の開催地で制覇。 2011年 - 中京競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝2000mで施行予定。 2012年 - 施行日を土曜日開催に戻す。
愛知杯 歴代優勝馬
4歳(現3歳)以上競走時代 回数 年月日 優勝馬 勝時計 性齢 優勝騎手 管理調教師 馬主 第1回 1963年8月11日 バンダル 2分05秒0 牡3 浅見国一 藤本冨良 白井新平 第2回 1964年8月23日 コウタロー 2分06秒5 牡4 武邦彦 柴田不二男 上田正次 第3回 1965年12月26日 アオバ 2分06秒2 牡3 沢峰次 森末之助 清水友太郎 第4回 1966年12月18日 パラデイン 2分09秒0 牡4 矢野照正 阿部正太郎 大和通孝 第5回 1967年12月17日 カブトザン 2分06秒6 牡4 小林常泰 小西喜蔵 梅原トモ 第6回 1968年12月15日 (予定) 前週に暴動が発生したため開催中止 第7回 1969年8月3日 グローブターフ 2分04秒5 牝3 佐々木昭次 阿部正太郎 ターファイトクラブ 第8回 1970年12月20日 オウジャ 2分01秒8 牡3 古賀正俊 古賀嘉蔵 (有)鎌田牧場 第9回 1971年12月19日 スリービート 2分01秒5 牡4 稲部和久 諏訪佐市 永井永一 第10回 1972年12月3日 シンザンミサキ 2分01秒4 牡3 久保敏文 久保道雄 (有)近藤牧場 第11回 1973年12月2日 シルバーランド 1分59秒9 牡3 高橋成忠 佐藤勇 冨士田竹三 第12回 1974年12月22日 シルバーランド 2分01秒5 牡4 高橋成忠 佐藤勇 冨士田竹三 第13回 1975年12月21日 イナボレス 2分01秒7 牡6 矢野一博 大久保末吉 (有)イナトミ 第14回 1976年12月19日 ハードラーク 2分00秒9 牡4 増沢末夫 久保田金造 榊原富夫 トウカンタケシバ 牡3 清水英次 浅野武志 関口量三 第15回 1977年12月18日 トウカンタケシバ 2分03秒3 牡4 野川秋良 浅野武志 関口量三 第16回 1978年12月17日 ハシコトブキ 2分01秒7 牡4 安田伊佐夫 内藤繁春 (株)シンザンクラブ 第17回 1979年12月16日 グレートタイタン 2分01秒2 牡4 武邦彦 吉田三郎 長底定治郎 第18回 1980年12月21日 ウエスタンジョージ 2分00秒2 牡4 加用正 北橋修二 西川商事(株) 第19回 1981年12月20日 ヒヨシシカイナミ 2分02秒7 牡4 柴田政見 柴田不二男 酒井登 第20回 1982年12月5日 ワイエムアロー 2分00秒7 牡3 田原成貴 谷八郎 ワイエム観光(株) 第21回 1983年12月4日 アローボヘミアン 2分00秒2 牡4 岩元市三 梶与四松 伊達秀和 第22回 1984年12月2日 キクノペガサス 2分00秒3 牝3 南井克巳 宇田明彦 佐々木秋芳 第23回 1985年12月1日 ロングクイック 2分01秒3 牡3 内田国夫 小野幸治 中井商事(株) 第24回 1986年11月30日 ピーターホーラー 2分00秒0 牡3 飯田明弘 荻野光男 松坂正喜 第25回 1987年12月13日 ピーターホーラー 2分00秒3 牡4 飯田明弘 荻野光男 松坂正喜 第26回 1988年12月11日 カツトクシン 1分58秒2 牡3 松永幹夫 安田伊佐夫 渡辺典六 第27回 1989年12月10日 グレートモンテ 1分59秒0 牡4 猿橋重利 高橋成忠 野﨑龍一 第28回 1990年12月9日 ホワイトアロー 1分59秒8 牡3 内田国夫 小野幸治 東山ホース(株) 第29回 1991年12月8日 ヤマニンシアトル 2分00秒8 牡4 熊沢重文 橋本寿正 土井薫 第30回 1992年12月13日 ヌエボトウショウ 2分02秒5 牝5 角田晃一 渡辺栄 トウショウ産業(株) 第31回 1993年12月12日 ホマレオーカン 2分00秒6 牡3 菊沢隆徳 柄崎孝 (株)グリーンテック 第32回 1994年12月11日 テンザンユタカ 2分00秒1 牝3 松永昌博 松永善晴 平野三郎 第33回 1995年12月10日 サウンドバリヤー 2分00秒2 牡3 河北通 小野幸治 名古屋友豊(株) 第34回 1996年12月8日 ファンドリショウリ 2分00秒8 牡5 宝来城多郎 布施正 水戸富雄 第35回 1997年12月7日 サクラエキスパート 2分00秒6 牡4 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)さくらコマース 第36回 1998年12月13日 カネトシガバナー 2分01秒6 牡3 秋山真一郎 野村彰彦 兼松利男 第37回 1999年12月12日 バンブーマリアッチ 1分59秒9 牡4 野元昭嘉 梅内忍 (有)バンブー牧場 第38回 2000年6月3日 トゥナンテ 1分58秒6 牡5 幸英明 松元省一 (有)社台レースホース 第39回 2001年6月2日 グランドシンザン 1分59秒8 セン7 安藤勝己 坂田正行 元屋地文明 第40回 2002年6月2日 トウカイパルサー 2分00秒3 牡5 吉田稔 松元茂樹 内村正則 第41回 2003年6月8日 カゼニフカレテ 1分59秒7 牡4 吉田稔 佐々木晶三 小田切有一 3歳以上牝馬限定競走時代 回数 年月日 優勝馬 勝時計 性齢 優勝騎手 管理調教師 馬主 第42回 2004年6月6日 メモリーキアヌ 2分00秒6 牝4 秋山真一郎 湯窪幸雄 (株)シンザンクラブ 第43回 2005年6月5日 マイネソーサリス 2分01秒3 牝4 安部幸夫 佐々木晶三 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 第44回 2006年12月16日 アドマイヤキッス 1分58秒6 牝3 武豊 松田博資 近藤利一 第45回 2007年12月15日 ディアデラノビア 1分58秒9 牝5 C.ルメール 角居勝彦 (有)キャロットファーム 第46回 2008年12月20日 セラフィックロンプ 1分59秒2 牝4 宮崎北斗 武藤善則 井上一郎 第47回 2009年12月19日 リトルアマポーラ 1分59秒7 牝4 中舘英二 長浜博之 (有)社台レースホース 第48回 2010年12月19日 セラフィックロンプ 1分59秒5 牝6 宮崎北斗 武藤善則 井上一郎 第49回 2011年12月18日
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