鳴尾記念
鳴尾記念 開催地 阪神競馬場 施行日 2011年12月3日 施行時期 12月上旬 (原則5回阪神1日目) 格付け GIII 1着賞金 4100万円 賞金総額 7730万円 距離 芝・外1800m 出走条件 サラ系3歳以上(国際)(特指) 出走資格も参照 負担重量 別定(本文に記載) 第1回施行日 1951年6月10日 鳴尾記念(なるおきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝1800mで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。農林水産省が賞を提供しており、正式名称は「農林水産省賞典 鳴尾記念」と表記している。
競走名はかつて兵庫県武庫郡鳴尾村(現在の西宮市)に存在した鳴尾競馬場(旧阪神競馬場)から。
鳴尾記念 概要
1951年にハンデキャップ競走として創設された。1953年の春と1954年は別定重量戦として開催された。創設当初は春・秋の年2回施行されていたが、1954年より年1回の施行となった。その後は長らく初夏に阪神競馬場の芝2400mで施行されてきたが、1971年に春季開催に移行し、1981年には距離が芝2500mに変更となった。1984年のグレード制導入時にはGIIに格付けされ、1987年には開催時期が12月となる。 1996年に宝塚記念の施行時期が7月の第3回阪神競馬8日目に移行したことにより、当競走をその前哨戦として位置づけるため、翌1997年には距離を芝2000mに短縮するとともに6月開催に変更され、併せて国際競走に指定され、外国馬は4頭まで出走可能、また、負担重量がハンデキャップから別定重量に変更された。これにより、バブルガムフェロー、ダンスパートナー、エアグルーヴ、ステイゴールドなどの有力馬がここをステップとして宝塚記念に挑んだ。しかし、2000年の番組変更で宝塚記念の施行時期が繰り上がると、前哨戦としての役割は金鯱賞へ引き継がれ、当競走はGIIIに格下げられるとともに開催時期が12月に変更、再びハンデ戦となった(距離は芝2000m)。またこのとき、国際競走から混合競走に変更された。 2006年から距離が芝2000mから芝外回り1800mに短縮され、負担重量が再度別定重量に変更された。また、国際競走にも再指定され、外国馬は5頭まで出走可能となっている。2007年から日本のパートI国昇格により、外国馬の出走枠が9頭に拡大された。 2012年より中京競馬および阪神競馬の開催日割の変更により、開催時期を6月に、距離を芝2000mに再び戻し、12月に移設される金鯱賞に代わり宝塚記念の前哨戦に指定された。 2008年から2011年まで(2010年を除く)はワールドスーパージョッキーズシリーズの開催期間中に施行されている。 出走資格はサラ系3歳以上のJRA所属馬(外国産馬含む)、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。 負担重量は3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本とし、更に以下のように斤量が課せられる。 日本馬は収得賞金が3,000万円を超過した馬は超過額2,000万円毎に1kg増。 外国調教馬はGI競走1着馬は5kg増、GII競走1着馬は3kg増、GIII競走1着馬は1kg増(ただし2歳時の成績を除く)。 2011年現在の総額賞金は7,730万で、1着賞金:4,100万円、2着賞金:1,600万円、3着賞金:1,000万円、4着賞金:620万円、5着賞金:410万円と定められている。
鳴尾記念 歴史
以下は、鳴尾記念(春)と(秋)と年1回制に分けている。
鳴尾記念(春)
1951年 - 阪神競馬場の芝2400mの5歳(現4歳)以上のハンデキャップの重賞競走、鳴尾記念(春)として創設。 1953年 施行距離を芝2200mに変更。 負担重量を別定に変更。 年2回制廃止、年1回制に変更。
鳴尾記念(春)歴代優勝馬
回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主 第1回 1951年6月10日 タカクラヤマ 牡4 2:31 3/5 橋田俊三 伊藤正四郎 平島五郎 第3回 1952年6月8日 ヒロホマレ 牡4 2:33 2/5 佐藤勇 柏谷富衛 関兵五郎 第5回 1953年6月7日 クインナルビー 牝4 2:21 4/5 境勝太郎 石門虎吉 高橋虎男
鳴尾記念(秋)
1951年 - 阪神競馬場の芝2400mの4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走、鳴尾記念(秋)として創設。 1952年 - 施行距離を芝1800mに変更。 1953年 施行距離を芝2200mに変更。 年2回制廃止、年1回制に変更。
鳴尾記念(秋) 歴代優勝馬
回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主 第2回 1951年12月16日 トラツクオー 牡3 2:33 3/5 小林稔 久保田金造 高橋虎男 第4回 1952年12月28日 クインナルビー 牝3 1:54 0/5 境勝太郎 石門虎吉 高橋虎男 第6回 1953年12月27日 ボストニアン 牡3 2:17 0/5 梅内慶蔵 増本勇 岡本治一
鳴尾記念
1954年 年2回制から年1回制に変更。 出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。 1955年 名称を「農林省賞典鳴尾記念」に変更(ただし、1957年を除く)。 出走条件が5歳(現4歳)以上に変更。 負担重量をハンデキャップに変更。 ロイヤルウツドが史上初の連覇。 伊藤勝吉が騎手として史上初の連覇。 1957年 - 施行距離を芝2400mに変更。 1958年 セカイオーが史上初の3連覇。 島崎宏が騎手として史上初の3連覇。 加藤清一が調教師として史上初の3連覇。 1959年 - 阪神競馬場の改修工事により、中京競馬場の砂2400mで施行。 1960年 - 前年の9月1日から日本競馬の時計が変更になったのに伴い、時計表示が1/5秒表示から1/10秒表示に変更。 1966年 - 阪神競馬場のスタンド増設工事により、京都競馬場の芝外回り2400mで施行。 1969年 - 阪神競馬場のスタンド火災による復旧工事により、京都競馬場の芝外回り2400mで施行。 1970年 - 高橋成忠が騎手として2人目の連覇。 1979年 - 農林省の名称変更により、「農林水産省賞典鳴尾記念」に変更。 1981年 - 施行距離を芝2500mに変更。 1984年 - グレード制施行によりGIIに格付け。 1987年 開催時期を12月に変更。それに伴い、出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。 ワールドスーパージョッキーズシリーズのため、第10競走(準メイン)で施行(1990年まで)。 1990年 - 阪神競馬場の改修工事により、京都競馬場の芝外回り2400mで施行。 1997年 施行距離を芝2000mに変更。 開催時期を6月に変更。 負担重量をグレード別定に変更。 国際競走に指定され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる。 2000年 GIIIに格下げ。 開催時期を12月に変更。 負担重量をハンデキャップに変更。 国際競走から除外。 特別指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。 2006年 施行距離を芝外回り1800mに変更。 負担重量を別定に変更。 国際競走に再び指定され、外国調教馬が5頭まで出走可能となる。 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。 2008年 - サクラメガワンダーが当競走で史上3頭目の2度目の優勝。 2012年 施行距離を芝2000mに変更。 開催時期を6月に変更。 負担重量をグレード別定に変更。
鳴尾記念 歴代優勝馬
回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主 第7回 1954年6月20日 ロイヤルウツド 牡4 2:22 2/5 近藤武夫 伊藤勝吉 永田雅一 第8回 1955年5月22日 ロイヤルウツド 牡5 2:18 1/5 清田十一 伊藤勝吉 永田雅一 第9回 1956年7月8日 セカイオー 牡4 2:15 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎 第10回 1957年6月9日 セカイオー 牡5 2:30 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎 第11回 1958年6月1日 セカイオー 牡6 2:33 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎 第12回 1959年6月7日 カツラシユウホウ 牡5 2:34 2/5 蛯名武五郎 藤本冨良 牧市太郎 第13回 1960年6月5日 トキツヒロ 牡4 2:29.0 大根田裕也 大久保房松 伊藤忠雄 第14回 1961年6月23日 シーザー 牡4 2:30.3 伊藤修司 伊藤勝吉 伊藤由五郎 第15回 1962年6月10日 グレイトスタン 牡5 2:37.6 宇田明彦 星川泉士 日高角右衛門 第16回 1963年6月9日 リユウフオーレル 牡4 2:30.0 宮本悳 橋本正晴 三好笑子 第17回 1964年6月7日 ゴウカイ 牡5 2:30.1 栗田勝 武田文吾 伊藤由五郎 第18回 1965年6月6日 バリモスニセイ 牡4 2:30.6 諏訪真 諏訪佐市 小杉咲枝 第19回 1966年6月5日 エイトクラウン 牝4 2:32.8 内藤繁春 田中康三 山口昇 第20回 1967年6月4日 アポオンワード 牡4 2:28.5 栗田勝 武田文吾 樫山(株) 第21回 1968年6月16日 ヤマピット 牝4 2:33.0 池江泰郎 浅見国一 小林信夫 第22回 1969年6月29日 ファインローズ 牝4 2:39.1 高橋成忠 坪重兵衛 吉田久博 第23回 1970年6月21日 ニューキミノナハ 牡4 2:35.5 高橋成忠 庄野穂積 岡山信一 第24回 1971年3月21日 タマホープ 牡4 2:29.9 清水久雄 増本勇 増本孝一 第25回 1972年4月2日 フイドール 牡4 2:31.2 武田博 武田文吾 小原菊枝 第26回 1973年4月1日 シンザンミサキ 牡4 2:28.1 久保敏文 久保道雄 宮本貞雄 第27回 1974年3月31日 ストロングエイト 牡5 2:30.2 中島啓之 奥平真治 (有)ハイランド牧場 第28回 1975年3月30日 ナオキ 牡6 2:27.1 佐々木昭次 田中康三 桜山ホース(株) 第29回 1976年3月28日 タイホウヒーロー 牡4 2:30.0 高橋成忠 曽場広作 大岩貴 第30回 1977年3月27日 テンポイント 牡4 2:32.6 鹿戸明 小川佐助 高田久成 第31回 1978年3月26日 エリモジョージ 牡6 2:27.5 福永洋一 大久保正陽 山本慎一 第32回 1979年3月25日 キャプテンナムラ 牡4 2:32.2 田島良保 坂口正大 奈村信重 第33回 1980年3月23日 リンドプルバン 牡4 2:29.9 田原成貴 見上恒芳 (株)デルマークラブ 第34回 1981年3月22日 ハシクランツ 牡5 2:40.9 柴田光陽 内藤繁春 (株)シンザンクラブ 第35回 1982年4月18日 マルブツウイナー 牡7 2:34.6 加用正 瀬戸口勉 大澤毅 第36回 1983年4月17日 キョウエイアセント 牡4 2:38.5 田島信行 工藤嘉見 松岡正雄 第37回 1984年3月11日 ハシローディー 牡5 2:34.9 村本善之 福永甲 (株)シンザンクラブ 第38回 1985年3月10日 ニシノライデン 牡4 2:35.7 伊藤清章 伊藤修司 西山正行 第39回 1986年3月9日 ロンスパーク 牡4 2:36.0 的場均 大久保洋吉 大原詔宏 第40回 1987年12月6日 タマモクロス 牡3 2:33.0 南井克巳 小原伊佐美 タマモ(株) 第41回 1988年12月4日 ヤエノムテキ 牡3 2:33.1 西浦勝一 荻野光男 (有)富士 第42回 1989年12月3日 ミスターシクレノン 牡4 2:31.5 松永幹夫 小林稔 藤立啓一 第43回 1990年12月2日 カチウマホーク 牡4 2:25.8 岡部幸雄 柄崎義信 島崎龍五郎 第44回 1991年12月8日 ナイスネイチャ 牡3 2:36.3 松永昌博 松永善晴 豊嶌正雄 第45回 1992年12月13日 タケノベルベット 牝3 2:39.1 藤田伸二 小林稔 武岡大佶 第46回 1993年12月11日 ルーブルアクト 牡5 2:36.3 清山宏明 小原伊佐美 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 第47回 1994年12月10日 スターマン 牡3 2:33.3 藤田伸二 長浜博之 誓山正伸 第48回 1995年12月9日 カネツクロス 牡4 2:31.3 的場均 堀井雅広 カネツ競走馬(株) 第49回 1996年12月7日 マルカダイシス 牡3 2:33.8 熊沢重文 内藤繁春 河長産業(株) 第50回 1997年6月15日 バブルガムフェロー 牡4 2:01.4 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)社台レースホース 第51回 1998年6月21日 サンライズフラッグ 牡4 2:03.6 安田康彦 安田伊佐夫 (株)松岡 第52回 1999年6月20日 スエヒロコマンダー 牡4 2:02.5 藤田伸二 松元茂樹 (株)みどり住宅 第53回 2000年12月10日 ダイタクリーヴァ 牡3 1:59.3 松永幹夫 橋口弘次郎 (有)太陽ファーム 第54回 2001年12月9日 メイショウオウドウ 牡6 1:59.8 飯田祐史 飯田明弘 松本好雄 第55回 2002年12月8日 イブキガバメント 牡6 1:59.5 河内洋 橋口弘次郎 (有)伊吹 第56回 2003年12月14日 ウインブレイズ 牡5 2:00.0 木幡初広 宗像義忠 (株)ウイン 第57回 2004年12月12日 サクラセンチュリー 牡4 2:00.7 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)さくらコマース 第58回 2005年12月11日 メジロマントル 牡8 2:01.6 吉田豊 大久保洋吉 メジロ商事(株) 第59回 2006年12月9日 サクラメガワンダー 牡3 1:46.9 O.ペリエ 友道康夫 (株)さくらコマース 第60回 2007年12月8日 ハイアーゲーム 牡6 1:47.5 藤岡佑介 大久保洋吉 臼田浩義 第61回 2008年12月6日 サクラメガワンダー 牡5 1:46.0 福永祐一 友道康夫 (株)さくらコマース 第62回 2009年12月5日 アクシオン 牡6 1:46.5 藤田伸二 二ノ宮敬宇 中田徹 第63回 2010年12月4日 ルーラーシップ 牡3 1:44.9 岩田康誠 角居勝彦 (有)サンデーレーシング
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