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京成杯オータムハンデキャップとは?

京成杯オータムハンデキャップ


開催地 中山競馬場
施行日 2011年9月11日
施行時期 9月上旬 – 中旬
(原則4回中山2日目)
格付け GIII
1着賞金 4000万円
賞金総額 7600万円
距離 芝・外1600m
出走条件 サラブレッド系3歳以上(国際)(特指)
出走資格も参照
負担重量 ハンデキャップ
第1回施行日 1956年9月9日

京成杯オータムハンデキャップ(けいせいはいオータムハンデキャップ)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場の芝外回り1600mで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。

京成杯と同様に競走名は中山競馬場の付近の駅である東中山駅に乗り入れをしている京成電鉄から優勝杯の提供を受けて冠名が取られている。新聞等のマスメディアなどでは「京成杯AH」と省略されることが多い。

京成杯オータムハンデキャップ概略

1956年に4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走「オータムハンデキャップ」の名称で創設され、第1回は東京競馬場の芝1600mで行われた。

1959年に京王電鉄から寄贈杯を受けて「京王杯オータムハンデキャップ」に名称変更。1963年からしばらくは芝1800mで施行されていたが、1980年より施行場を東京競馬場から現在の中山競馬場に移し、1984年からは現行距離の芝外回りコースの1600mに変更されている。

1994年からは混合競走に指定され外国産馬の出走が可能に、1998年からは特別指定交流競走に指定され、地方馬にも出走資格が与えられた。2006年には国際競走に指定され、外国調教馬の出走も可能になっている。
朝日チャレンジカップとともに秋競馬の開幕を告げる重賞(GIII)競走として定着。スプリンターズステークスや天皇賞(秋)、更にはマイルチャンピオンシップと短中距離GIを見据えた一戦が行われる。

秋を見据えた実力馬と夏の新興勢力がぶつかりあうハンデ戦で、例年好レースが繰り広げられる。その一方で、ここでの成績が秋のGI戦線に直結することはあまりなく、グレード制導入後にこのレースを制して同年のGIを制覇したのはゼンノエルシド(マイルチャンピオンシップ)のみ、連対したのもホクトヘリオス(マイルチャンピオンシップ)のみである。

なお1998年に現競走名「京成杯オータムハンデキャップ」に改称されたが、これは当競走の施行場が変更された1980年以降に京成電鉄の沿線にある中山競馬場で京王杯オータムハンデキャップ、京王(帝都)電鉄の沿線にある東京競馬場で京成杯3歳ステークスが施行されているというねじれ現象が続いていたことから、京王・京成両者の合意を得て寄贈賞を入れ替える形で行われたものであった。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量はハンデキャップ。
総額賞金は7,600万円。1着賞金4,000万円で、以下2着賞金1,600万円、3着賞金1,000万円、4着賞金600万円、5着賞金400万円。

京成杯オータムハンデキャップの歴史

1956年 – 4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップの重賞競走として「オータムハンデキャップ」が創設され、東京競馬場・芝1600mで施行された。

1957年 – 中山競馬場・芝1800mで施行。

1959年 – 京王帝都電鉄から寄贈杯を受けて「京王杯オータムハンデキャップ」に名称変更。

1961年 – この年のみダート1600mで施行。

1963年 – 施行距離を芝1800mに変更。

1964年 – 中山競馬場のスタンド増設工事に伴う振替開催により、中山競馬場・芝1800mで施行。

1967年 – 東京競馬場のスタンド増設工事に伴う振替開催により、中山競馬場・芝1800mで施行。

1969年 – 前年からの東京競馬場の付随設備工事の影響でダート1700mで施行。

1970年 – 施行場を中山競馬場・芝1800mに変更。

1974年 – 施行場を東京競馬場・芝1800mに戻す。

1975年 – 京葉労働組合の労働協議の影響による開催中止の振替開催により、中山競馬場・芝1800mで施行。

1980年 – 施行場を中山競馬場・芝1800mに戻す。

1981年サクラシンゲキが史上初の連覇。小島太が騎手として史上初の3連覇。境勝太郎が調教師として史上初の連覇。

1983年 – 蛯沢誠治が騎手として2人目の連覇。1984年グレード制施行によりGIIIに格付け。施行距離を芝外回り1600mに変更。

1988年 – 中山競馬場のスタンド改築工事に伴う振替開催により、新潟競馬場・芝外回り1600mで施行。

1994年 – 混合競走に指定。

1996年 – 柴田善臣が騎手として3人目の連覇。

1997年 – この年から地方所属の騎手が騎乗可能となる。

1998年京成電鉄と寄贈杯提供競走(京成杯3歳ステークス)を入れ替え、「京成杯オータムハンデキャップ」に名称変更。特別指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。

2001年馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。ゼンノエルシドがコースレコード1分31秒5で優勝。藤沢和雄が調教師として2人目の連覇。

2002年 – 東京競馬場の改修工事による振替開催により、新潟競馬場・芝外回り1600mで施行。2003年ブレイクタイムが2頭目の連覇。松永幹夫が騎手として4人目の連覇。山本正司が調教師として2人目の連覇。2005年マイネルモルゲンが3頭目の連覇。堀井雅広が調教師として3人目の連覇。

2006年 – 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。

2007年 – 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。

2010年 – サマージョッキーズシリーズの対象競走に指定。

京成杯オータムハンデキャップ歴代優勝馬

回数          施行日           優勝馬            性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1956年9月9日 ヒガシテラオー 牝3 1:36.2 高橋英夫 大久保房松 坂本清五郎
第2回 1957年9月8日 タメトモ 牡4 1:53.1 野平祐二 土田順三 佐藤順吉
第3回 1958年9月7日 トパーズ 牡4 1:36.4 山岡忞 中村広 ロベール・グラシアニ
第4回 1959年9月6日 ハククラマ 牡3 1:35.9 保田隆芳 尾形藤吉 西博
第5回 1960年9月4日 ヤマトノハナ 牝4 1:35.8 野平祐二 稲葉幸夫 門井鍋四郎
第6回 1961年9月3日 スターロツチ 牝4 1:40.2 高松三太 勝又忠 藤井金次郎
第7回 1962年9月2日 アサユキ 牝3 1:36.5 野平祐二 佐々木猛 手塚栄一
第8回 1963年9月8日 トキクイン 牝5 1:49.7 古山良司 稲葉幸夫 浅生山正夫
第9回 1964年9月6日 ハヤトオー 牡4 1:50.0 伊藤竹男 古賀嘉蔵 梅野栄
第10回 1965年10月24日 ソウリユウ 牝3 1:49.0 保田隆芳 尾形藤吉 草柳留三
第11回 1966年9月18日 ハマテツソ 牡4 1:53.3 中神輝一郎 松山吉三郎 溝本儀三男
第12回 1967年9月10日 スピードキング 牡5 1:48.7 増沢末夫 松永光雄 相良キヨ
第13回 1968年9月1日 スイートフラツグ 牝4 1:50.0 野平祐二 野平省三 和田共弘
第14回 1969年8月31日 ライトワールド 牡4 1:43.8 吉永正人 三井末太郎 渡辺光一
第15回 1970年8月23日 クリシバ 牡3 1:49.2 郷原洋行 吉野勇 栗林友二
第16回 1971年8月29日 パールトン 牡4 1:48.0 増沢末夫 鈴木勝太郎 酒井登
第17回 1972年9月3日 トーヨーアサヒ 牡3 1:49.2 樋口弘 古山良司 (有)トーヨークラブ
第18回 1973年9月16日 ラファール 牝5 1:49.3 中島啓之 奥平真治 高木美典
第19回 1974年9月8日 スガノホマレ 牡5 1:46.5 野平祐二 秋山史郎 菅原光太郎
第20回 1975年9月7日 ナスノチグサ 牝5 1:47.4 嶋田功 稲葉幸夫 那須野牧場
第21回 1976年9月12日 ライバフット 牡3 1:48.0 中島啓之 奥平真治 鈴木勇太郎
第22回 1977年9月11日 カシュウチカラ 牡4 1:48.0 出口明見 矢倉玉男 吉田権三郎
第23回 1978年9月10日 カールスバット 牡4 1:47.2 中島啓之 奥平真治 (有)ハイランド牧場
第24回 1979年9月9日 ビンゴガルー 牡3 1:47.4 小島太 久保田彦之 (有)芦屋
第25回 1980年9月7日 サクラシンゲキ 牡3 1:47.6 小島太 境勝太郎 (株)さくらコマース
第26回 1981年9月6日 サクラシンゲキ 牡4 1:48.4 小島太 境勝太郎 (株)さくらコマース
第27回 1982年9月12日 ジュウジアロー 牝5 1:53.2 蛯沢誠治 加藤修甫 岡田充司
第28回 1983年9月11日 キヨヒダカ 牡5 1:47.6 蛯沢誠治 森安弘昭 清峯隆
第29回 1984年9月9日 ヨシノエデン 牡4 1:32.9 増沢末夫 鈴木康弘 醍醐ホース(株)
第30回 1985年9月8日 エルプス 牝3 1:33.0 木藤隆行 久恒久夫 小畑安雄
第31回 1986年9月7日 アイランドゴッテス 牝4 1:34.6 増沢末夫 野平富久 嶋村二三男
第32回 1987年9月13日 ダイナアクトレス 牝4 1:32.2 岡部幸雄 矢野進 (有)社台レースホース
第33回 1988年9月11日 ホクトヘリオス 牡4 1:34.1 柴田善臣 中野隆良 金森森商事(株)
第34回 1989年9月10日 マティリアル 牡5 1:33.6 岡部幸雄 田中和夫 和田共弘
第35回 1990年9月9日 オラトリオ 牡4 1:33.0 田中勝春 大久保洋吉 大原詔宏
第36回 1991年9月8日 バリエンテー 牡5 1:33.7 杉浦宏昭 二本柳俊一 横山秀男
第37回 1992年9月13日 トシグリーン 牡5 1:32.8 上村洋行 柳田次男 上村孝輝
第38回 1993年9月12日 マイスタージンガー 牡4 1:33.7 蛯名正義 前田禎 山崎淨
第39回 1994年9月11日 サクラチトセオー 牡4 1:32.1 的場均 境勝太郎 (株)さくらコマース
第40回 1995年9月10日 ドージマムテキ 牡5 1:32.7 柴田善臣 森秀行 堂島和夫
第41回 1996年9月8日 クラウンシチー 牡6 1:35.0 柴田善臣 奥平真治 (株)友駿ホースクラブ
第42回 1997年9月7日 クロカミ 牝4 1:33.8 岡部幸雄 松山康久 溝本儀三男
第43回 1998年9月13日 シンコウスプレンダ 牡4 1:32.7 横山典弘 古賀史生 安田修
第44回 1999年9月12日 サンライズアトラス 牡5 1:32.8 安田康彦 安田伊佐夫 (株)松岡
第45回 2000年9月10日 シンボリインディ 牡4 1:34.5 岡部幸雄 藤沢和雄 シンボリ牧場
第46回 2001年9月9日 ゼンノエルシド 牡4 1:31.5 横山典弘 藤沢和雄 大迫忍
第47回 2002年9月8日 ブレイクタイム 牡5 1:31.9 松永幹夫 山本正司 (有)ノースヒルズマネジメント
第48回 2003年9月14日 ブレイクタイム 牡6 1:33.9 松永幹夫 山本正司 (有)ノースヒルズマネジメント
第49回 2004年9月12日 マイネルモルゲン 牡4 1:32.8 後藤浩輝 堀井雅広 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第50回 2005年9月11日 マイネルモルゲン 牡5 1:33.3 柴田善臣 堀井雅広 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第51回 2006年9月10日 ステキシンスケクン 牡3 1:32.0 後藤浩輝 森秀行 榮義則
第52回 2007年9月9日 キングストレイル 牡5 1:32.6 田中勝春 藤沢和雄 (有)サンデーレーシング
第53回 2008年9月14日 キストゥヘヴン 牝5 1:32.1 藤田伸二 戸田博文 吉田和子
第54回 2009年9月13日 ザレマ 牝5 1:32.1 内田博幸 音無秀孝 吉田照哉
第55回 2010年9月12日 ファイアーフロート 牡4 1:32.8 津村明秀 小笠倫弘 臼田浩義

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