アルゼンチン共和国杯
第48回アルゼンチン共和国杯
開催地 東京競馬場 施行日 2011年11月6日 施行時期 11月上旬 (原則5回東京2日目) 格付け GII 1着賞金 5800万円 賞金総額 1億1050万円 距離 芝2500m 出走条件 サラブレッド系3歳以上(国際)(特指) 出走資格も参照 負担重量 ハンデキャップ 第1回施行日 1963年5月19日 アルゼンチン共和国杯(アルゼンチンきょうわこくはい)は、東京競馬場の芝2500mで施行する競馬の重賞(GII)競走。
公式の外語表記はCopa Republica Argentinaで中央競馬の重賞では唯一のスペイン語となっている。
正賞はアルゼンチン共和国社会福祉省賞。
アルゼンチン共和国杯 概要
1963年にアルゼンチンジョッキークラブカップ(略称:ARJC杯)として創設。当初は春季に施行されており、施行場・距離も創設時は東京競馬場の芝2300mだったがその後何度か変更され、1972年からは東京競馬場の芝2400mで定着した。 1975年にはアルゼンチンの競馬の主催が国に変更されたのに伴い、創設時の競走名から現競走名に改称され、1981年からは中山競馬場の芝2500mとなった。
1984年からは目黒記念(秋)の条件を引き継ぐ形で、施行時期が秋季の11月に移り施行場も再び東京競馬場に変更されるとともにGIIに格付けされた。 GIIながらハンデキャップ競走であり、また1997年以降は天皇賞(秋)の翌週に施行されていることもあって、天皇賞を除外された馬、または距離適性の関係から天皇賞に出走しなかった馬がこのレースへ回ってくることもしばしばある。GI級の有力馬の出走は少ないが、ジャパンカップ・有馬記念への出走を目指す馬や、平地重賞の最長距離となるステイヤーズステークスへ向かう馬が出走することが多い。2008年の優勝馬スクリーンヒーローは本競走をステップとして次のジャパンカップを制した。 国際競走ではあるが、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、レースレーティングがGIIの基準を満たしていないため2007年から2年間、JpnII表記となっていたが、2009年よりGII表記となる。
出走資格はサラブレッド系3歳以上で、施行日当日過去1年前以降1週前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬と地方所属馬(2頭まで)、及び外国調教馬(9頭まで)。 2011年度現在の総額賞金は1億1050万円で、1着賞金:5800万円、2着賞金:2300万円、3着賞金:1500万円、4着賞金:870万円、5着賞金:580万円と定められている。
アルゼンチン共和国杯 歴史
1963年 - 東京競馬場の芝2300mの4歳(現3歳)以上の別定の重賞競走アルゼンチンジョッキークラブカップとして創設。 1964年 - 出走条件が4歳(現3歳)以上から5歳(現4歳)以上に変更。 1966年 - 施行距離を芝3200mに変更。 1968年 - 開催時期を10月に変更。 1969年 施行距離を芝2600mに変更。 開催時期を5月に戻す。 1970年 - 施行場を中山競馬場の芝2500mに変更。 1972年 混合競走に指定。 流行性の馬インフルエンザの影響で6月に順延開催。 施行場を東京競馬場の芝2400mに変更。 1975年 - 競走名を現在の「アルゼンチン共和国杯」に変更。 1977年 アイフルが史上初の連覇。 嶋田功が騎手として史上初の連覇。 仲住芳雄が調教師として史上初の連覇。 1981年 開催時期を3月末から4月上旬に変更。 施行場を中山競馬場の芝2500mに変更。 1983年 ミナガワマンナが史上2頭目の連覇。 仲住芳雄が調教師として2度目の連覇。 1984年 グレード制の施行によりGIIに格付け。 施行場を東京競馬場の芝2500mに変更。 開催時期を現在の11月に変更。それに伴い、出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。 負担重量をハンデキャップに変更。 混合競走から除外。 1989年 - 郷原洋行が騎手として2人目の連覇。 1990年 - 混合競走に再び指定。 1991年 - 横山典弘が騎手として3人目の連覇。 1993年 施行日が土曜日に変更となる。 藤田伸二が騎手として4人目の連覇。 1998年 日本・アルゼンチン修好100周年記念の副称が当年のみ付く。 特別指定交流競走に指定され、地方馬が2頭まで出走可能となる。 2000年 - 施行日が日曜日に戻る。 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。 2002年 - 東京競馬場の改修工事による振替開催により中山競馬場の芝2500mで施行。 2005年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬が5頭まで出走可能となる。 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIに変更。 2009年 重賞格付け表記をGIIに戻す。 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。 2010年 - アルゼンチン共和国建国200周年記念の副称が当年のみ付く。
アルゼンチン共和国杯 歴代優勝馬
国際競走となった2005年以降は優勝馬の国旗を表記する。 回数 施行日 優勝馬 タイム 性齢 優勝騎手 管理調教師 馬主 第1回 1963年5月19日 エムローン 2:23.9 牡5 加賀武見 高木良三 久保田かつ 第2回 1964年5月17日 トースト 2:22.0 牝5 保田隆芳 尾形藤吉 永田雅一 第3回 1965年5月16日 トサイサミ 2:24.5 牡4 伊藤竹男 稗田敏男 斎藤ジョウ 第4回 1966年5月15日 コレヒデ 3:24.8 牡4 保田隆芳 尾形藤吉 千明康 第5回 1967年5月5日 リコウ 3:23.0 牡5 加賀武見 小西喜蔵 鈴木富喜子 第6回 1968年10月13日 スピードシンボリ 3:23.6 牡5 野平祐二 野平省三 和田共弘 第7回 1969年5月11日 メジロタイヨウ 2:43.7 牡5 横山富雄 八木沢勝美 北野豊吉 第8回 1970年5月5日 マツセダン 2:34.8 牡4 星野信幸 橋本輝雄 松岡冨治 第9回 1971年5月9日 メジロアサマ 2:38.0 牡5 池上昌弘 保田隆芳 北野豊吉 第10回 1972年6月11日 ゼンマツ 2:27.0 牡4 吉永正人 松山吉三郎 癸生川ヨシ 第11回 1973年5月13日 クリイワイ 2:27.4 牡4 柴田政人 大久保勝之 栗林友二 第12回 1974年5月12日 トーヨーアサヒ 2:28.2 牡5 小島太 古山良司 (有)トーヨークラブ 第13回 1975年5月11日 キクノオー 2:27.6 牡4 横山富雄 山岡寿恵次 田中伊三郎 第14回 1976年5月16日 アイフル 2:27.7 牡5 嶋田功 仲住芳雄 藤本義昭 第15回 1977年5月15日 アイフル 2:34.4 牡6 嶋田功 仲住芳雄 藤本義昭 第16回 1978年5月14日 カネミノブ 2:27.8 牡4 加賀武見 阿部新生 金指利明 第17回 1979年5月13日 カネミカサ 2:28.1 牡5 蛯沢誠治 成宮明光 畠山伊公子 第18回 1980年5月11日 ブルーマックス 2:29.8 牡5 東信二 境勝太郎 角隆司 第19回 1981年3月29日 ウエスタンジェット 2:35.2 牡4 柴田政人 柴田欣也 西川商事(株) 第20回 1982年4月4日 ミナガワマンナ 2:35.4 牡4 菅原泰夫 仲住芳雄 寺内倉蔵 第21回 1983年4月3日 ミナガワマンナ 2:36.9 牡5 郷原洋行 仲住芳雄 寺内倉蔵 第22回 1984年11月18日 メジロシートン 2:35.8 牡3 的場均 大久保洋吉 (有)メジロ牧場 第23回 1985年11月17日 イナノラバージョン 2:36.4 牡8 嶋田功 矢野照正 石井亀吉 第24回 1986年11月16日 サクラサニーオー 2:35.9 牡4 小島太 境勝太郎 (株)さくらコマース 第25回 1987年11月22日 カシマウイング 2:32.8 牡4 的場均 飯塚好次 松浦安雄 第26回 1988年11月20日 レジェンドテイオー 2:38.1 牡5 郷原洋行 田村駿仁 (有)貞文 第27回 1989年11月19日 クリロータリー 2:33.5 牝5 郷原洋行 吉野勇 栗林英雄 第28回 1990年11月18日 メジロモントレー 2:32.9 牝4 横山典弘 奥平真治 (有)メジロ牧場 第29回 1991年11月17日 ヤマニングローバル 2:32.6 牡4 横山典弘 浅見国一 土井宏二 第30回 1992年11月22日 ミナミノアカリ 2:33.5 牡4 藤田伸二 庄野穂積 岩谷包美 第31回 1993年11月20日 ムッシュシェクル 2:32.6 牡5 藤田伸二 小林稔 藤立啓一 第32回 1994年11月19日 マチカネアレグロ 2:31.3 牡3 河内洋 浅見秀一 細川益男 第33回 1995年11月18日 ゴーゴーゼット 2:31.3 牡4 村本善之 新井仁 林儀信 第34回 1996年11月16日 エルウェーウィン 2:31.8 牡6 南井克巳 坪憲章 雑古隆夫 第35回 1997年11月1日 タイキエルドラド 2:32.2 牡3 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム 第36回 1998年11月7日 ユーセイトップラン 2:32.9 牡5 佐藤哲三 音無秀孝 (有)アサヒクラブ 第37回 1999年11月6日 マーベラスタイマー 2:32.0 牡5 的場均 矢野照正 笹原貞生 第38回 2000年11月5日 マチカネキンノホシ 2:33.9 牡4 岡部幸雄 藤沢和雄 細川益男 第39回 2001年11月4日 トウカイオーザ 2:32.0 牡4 蛯名正義 松元省一 内村正則 第40回 2002年11月3日 サンライズジェガー 2:30.6 牡4 岡部幸雄 福永甲 (株)松岡 第41回 2003年11月9日 アクティブバイオ 2:31.9 牡6 武幸四郎 崎山博樹 バイオ(株) 第42回 2004年11月7日 レニングラード 2:33.8 牡5 横山典弘 音無秀孝 近藤英子 第43回 2005年11月6日 サクラセンチュリー 2:32.4 牡5 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)さくらコマース 第44回 2006年11月5日 トウショウナイト 2:31.0 牡5 武士沢友治 保田一隆 藤田衛成 第45回 2007年11月4日 アドマイヤジュピタ 2:30.9 牡4 村田一誠 友道康夫 近藤利一 第46回 2008年11月9日 スクリーンヒーロー 2:30.8 牡4 蛯名正義 鹿戸雄一 吉田照哉 第47回 2009年11月8日 ミヤビランベリ 2:30.9 牡6 吉田隼人 加藤敬二 村上義勝 第48回 2010年11月7日 トーセンジョーダン 2:30.0 牡4 三浦皇成 池江泰寿 島川隆哉
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