スマートファルコン
スマートファルコン 2008年11月3日 園田競馬場 英字表記 Smart Falcon 品種 サラブレッド 性別 牡 毛色 栗毛 生誕 2005年4月4日(6歳) 登録日 2007年 抹消日 (現役競走馬) 父 ゴールドアリュール 母 ケイシュウハーブ 母の父 ミシシッピアン 生国 日本(北海道静内町) 生産 岡田スタッド 馬主 大川徹 調教師 畠山吉宏(美浦) →小崎憲(栗東) 主戦騎手 岩田康誠→武豊 競走成績 生涯成績 30戦20勝 8戦4勝(中央) 22戦16勝(地方) 獲得賞金 7億8073万6000円 6048万6000円(中央) 7億2025万円(地方) スマートファルコンの馬名は冠名の「スマート」と英語で隼を意味する「ファルコン」が由来となっている。
主な勝ち鞍は2010年のJBCクラシック、東京大賞典、2011年の帝王賞など。半兄に1999年の東京大賞典優勝馬のワールドクリーク(父マジックミラー)。2010年度NARグランプリダートグレード競走特別賞を受賞。
スマートファルコン 2歳
2007年10月28日に東京競馬場で行われた2歳新馬戦で岩田康誠騎手を鞍上にデビュー。1番人気に応え快勝すると、2戦目の2歳500万下の2着を挟み、3戦目の2歳500万下で後藤浩輝を背に2勝目を飾る。
スマートファルコン 3歳
翌、2008年緒戦は初の芝のレースとなるジュニアカップを選択。5番人気となるが、見事勝利しクラシック戦線に名乗りを上げる。しかし、続く共同通信杯、アーリントンカップを惨敗すると、皐月賞でも全くいいところなく最下位の18着と大敗してしまう。レース後、美浦・畠山吉宏厩舎から栗東・小崎憲厩舎に転厩することが決まり、グリーンウッドにリフレッシュ放牧に出された。 転厩後、再びダート路線に転換すると、交流重賞のジャパンダートダービーでサクセスブロッケンの2着に入り、改めてダートでの能力の高さを窺わせる。続く初の古馬勢との対戦となったKBC杯で鮮やかな逃げ切り勝ちを収めると、10月7日に金沢競馬場で行われた白山大賞典でもスタート後ハナに立つとそのまま勝利し、初の重賞制覇を果たした。なお、この勝利はゴールドアリュール産駒、調教師の小崎憲ともに交流重賞初勝利となった。 続くJBCスプリントではダートでは連対を外していないことから、初JpnI制覇の期待がかけられたが、逃げる2番人気のバンブーエールを最後まで捉える事が出来ず、1馬身差の2着に敗れた。この後は賞金を満たしていることから、ジャパンカップダートと彩の国浦和記念の両睨みであったが、後者を選択。11月26日に行われたレースでは重馬場も苦にせず、2着のアンパサンドに7馬身差を付ける逃げ切りで重賞2勝目を挙げた。さらに兵庫ゴールドトロフィーでは、これまでの実績から単勝1.0倍の断然人気に推された。レースではスタートで出遅れ後方からとなったが、最後の直線で後続を突き放し2着に4馬身差を付け、交流重賞3勝目を挙げた。
スマートファルコン 4歳
第21回ブリーダーズゴールドカップ 2009年緒戦は、2月11日に佐賀競馬場で開催された佐賀記念から始動。ここでもテンからハナに立つと楽に逃げ切り、2着に4馬身差の圧勝劇で、単勝1.1倍の人気に応え交流重賞4勝目を挙げた。続く3月25日に行われた名古屋大賞典でも、大外枠ながらハナを奪うとそのまま逃げ切り、2着に半馬身先着し、圧倒的1番人気にここでも応えた。続く5月4日に行われたかきつばた記念でもスタートからハナを奪うと、直線に向いてさらにリードを広げ、トーセンブライトに5馬身差をつけて圧勝、交流重賞5連勝を達成した。続く5月27日に行われたさきたま杯では2、3番手追走から4コーナー付近で先頭に並びかけ、バンブーエールに1馬身半差をつけて優勝、交流重賞6連勝となった。その後、7月20日のマーキュリーカップでは3番手でレースを進め、4コーナーで逃げるマコトスパルビエロに並びかけたものの最後の直線で4馬身差離されて2着に敗れ、交流重賞7連勝はならなかった。その後、8月13日のブリーダーズゴールドカップでは2番手追走から直線抜け出して快勝、2分2秒2のレコードタイムで交流重賞8勝目を挙げた。休養を挟み、連覇がかかった11月25日の浦和記念に圧倒的1番人気で出走。いつも通りに逃げるものの直線で失速し7着に敗れ、ダートで初めて掲示板を外す結果となった。
スマートファルコン 5歳
2010年緒戦は、連覇のかかった5月3日のかきつばた記念。スタートから積極的にハナを奪い、最後の直線でも脚色も衰えることなく逃げ切り勝ちを収め連覇を果たし、重賞9勝目となった。続く5月26日のさきたま杯では3番手追走から向正面半ばで先頭に立ちそのままゴール、前年に続いて連覇を収め重賞10勝目を挙げた。2008年JBCスプリント以来の交流JpnI挑戦となった6月30日の帝王賞では3番人気で出走したが、フリオーソの6着に敗れた。9月23日の日本テレビ盃では岩田康誠が落馬負傷したため、武豊とのコンビで挑んだが斤量2キロ重く背負う勝ち馬フリオーソに対して全くいいところを見せることが出来ず、3着に惨敗した。11月3日のJBCクラシックでは再び武豊とのコンビで挑み、大外枠から果敢にハナを奪い、道中は終止楽な手ごたえで進み、4コーナーでは他馬が手ごたえがいっぱいとなる中、直線で後続を突き放し7馬身差の圧勝でGI初制覇となった。続く浦和記念でも、一度もハナを譲ることなく逃げ、直線に入るとムチを入れることなく他馬を突き放し、6馬身差で圧勝した。暮れの大一番の東京大賞典では、好発したフリオーソからハナを奪うと4コーナー付近からのスパートで後続をふるい落とし、ワンダースピードが持っていた従来の日本レコードを0.6秒、コースレコードを1.7秒上回る、驚異的なレコードタイムを樹立して勝利した[1]。この勝利で当馬の勝利数は17勝となり、ホクトベガ・サウスヴィグラス・タイムパラドックスらの持つ中央競馬所属馬による通算最多勝利記録を更新した。この後陣営はドバイ遠征を計画し、実際に調教師はドバイ視察まで行っていたが、疲れが抜けきらないと判断しキャンセルされた。
スマートファルコン 6歳
2011年緒戦は5月2日のダイオライト記念。スタートから主導権を握り軽快に逃げ、直線で後続を突き放し8馬身差をつけ圧勝した。この勝利で、ヴァーミリアンを抜き、JRA所属馬でトップの重賞14勝となった。 6月29日の帝王賞では序盤から主導権を握ると直線でも後続を寄せ付けずエスポワールシチーに9馬身差をつけ圧勝した。9月23日の日本テレビ盃では序盤で先手を奪うとそのまま逃げ切り後続に4馬身差をつけ圧勝した。
スマートファルコン 競走成績
年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム(上り3F) タイム差 勝ち馬/(2着馬)
2007. 10. 28 東京 2歳新馬 14 3 3 2.9 (1人) 1着 岩田康誠 55 ダ1600m(重) 1:39.1(36.0) -0.2 (シベリアンケン) 11. 25 東京 2歳500万下 13 2 2 4.3 (3人) 2着 岩田康誠 55 ダ1600m(良) 1:39.1(37.4) 0.4 セレスハント 12. 16 中山 2歳500万下 15 3 5 4.8 (3人) 1着 後藤浩輝 55 ダ1800m(良) 1:55.6(39.5) -0.1 (ラッシュストリート) 2008. 1. 6 中山 ジュニアC OP 13 6 8 12.2 (5人) 1着 横山典弘 56 芝1600m(良) 1:34.1(34.4) -0.1 (オーロマイスター) 2. 11 東京 共同通信杯 JpnIII 16 6 12 6.7 (2人) 7着 横山典弘 56 芝1800m(良) 1:48.5(35.3) 0.9 ショウナンアルバ 3. 1 阪神 アーリントンC JpnIII 12 2 2 11.2 (4人) 10着 池添謙一 56 芝1600m(良) 1:35.7(33.4) 1.1 ダンツキッスイ 4. 20 中山 皐月賞 JpnI 18 6 11 66.6 (17人) 18着 福永祐一 57 芝2000m(良) 2:04.1(36.7) 2.4 キャプテントゥーレ 7. 9 大井 ジャパンDダービー JpnI 15 4 8 15.5 (3人) 2着 岩田康誠 56 ダ2000m(不) 2:05.1(37.0) 0.6 サクセスブロッケン 8. 10 小倉 KBC杯 OP 15 8 14 3.3 (1人) 1着 岩田康誠 53 ダ1700m(良) 1:43.6(37.0) -0.0 (ベルモントプロテア) 10. 7 金沢 白山大賞典 JpnIII 11 8 11 1.5 (1人) 1着 岩田康誠 54 ダ2100m(重) 2:14.1(.) -0.5 (ヤマトマリオン) 11. 3 園田 JBCスプリント JpnI 12 5 6 5.7 (3人) 2着 岩田康誠 56 ダ1400m(良) 1:25.8(36.7) 0.2 バンブーエール 11. 26 浦和 彩の国浦和記念 JpnII 11 1 1 1.6 (1人) 1着 岩田康誠 54 ダ2000m(重) 2:04.8(38.2) -1.3 (アンパサンド) 12. 25 園田 兵庫ゴールドT JpnIII 12 5 6 1.0 (1人) 1着 岩田康誠 57.5 ダ1400m(稍) 1:26.5(37.6) -0.7 (アルドラゴン) 2009. 2. 11 佐賀 佐賀記念 JpnIII 12 5 6 1.1 (1人) 1着 岩田康誠 58 ダ2000m(良) 2:07.4(37.6) -0.7 (ロールオブザダイス) 3. 25 名古屋 名古屋大賞典 JpnIII 11 8 11 1.3 (1人) 1着 岩田康誠 58 ダ1900m(良) 2:01.8(38.9) -0.1 (ワンダースピード) 5. 4 名古屋 かきつばた記念 JpnIII 12 2 2 1.0 (1人) 1着 岩田康誠 58 ダ1400m(良) 1:25.5(37.9) -1.0 (トーセンブライト) 5. 27 浦和 さきたま杯 JpnIII 12 5 5 1.2 (1人) 1着 岩田康誠 58 ダ1400m(良) 1:26.4(36.4) -0.2 (バンブーエール) 7. 20 盛岡 マーキュリーC JpnIII 13 4 4 1.1 (1人) 2着 岩田康誠 58 ダ2000m(良) 2:04.6(.) 0.6 マコトスパルビエロ 8. 13 門別 ブリーダーズGC JpnII 15 6 11 2.2 (2人) 1着 岩田康誠 57 ダ2000m(重) R2:02.2(37.8) -0.2 (アドマイヤスバル) 11. 25 浦和 浦和記念 JpnII 11 7 8 1.4 (1人) 7着 岩田康誠 57 ダ2000m(重) 2:10.0(42.8) 2.9 ブルーラッド 2010. 5. 3 名古屋 かきつばた記念 JpnIII 12 4 4 2.3 (2人) 1着 岩田康誠 58 ダ1400m(良) 1:25.3(36.7) -0.3 (スーニ) 5. 26 浦和 さきたま杯 JpnIII 12 7 9 1.3 (1人) 1着 岩田康誠 58 ダ1400m(稍) 1:26.2(38.0) -0.8 (スーニ) 6. 30 大井 帝王賞 JpnI 15 6 10 4.5 (3人) 6着 岩田康誠 57 ダ2000m(稍) 2:04.8(39.2) 1.4 フリオーソ 9. 23 船橋 日本テレビ盃 JpnII 14 2 2 3.9 (3人) 3着 武豊 56 ダ1800m(良) 1:49.3(36.5) 0.5 フリオーソ 11. 3 船橋 JBCクラシック JpnI 13 8 13 16.1 (4人) 1着 武豊 57 ダ1800m(良) 1:49.9(39.3) -1.3 (フリオーソ) 11. 24 浦和 浦和記念 JpnII 10 6 6 1.1 (1人) 1着 武豊 58 ダ2000m(稍) 2:05.8(36.7) -1.2 (ボランタス) 12. 29 大井 東京大賞典 JpnI 14 8 13 2.5 (1人) 1着 武豊 57 ダ2000m(良) R2:00.4(37.3) -0.3 (フリオーソ) 2011. 5. 2 船橋 ダイオライト記念 JpnII 14 4 5 1.0 (1人) 1着 武豊 56 ダ2400m(良) 2:33.2(39.8) -1.6 (カキツバタロイヤル) 6. 29 大井 帝王賞 JpnI 11 6 6 1.2 (1人) 1着 武豊 57 ダ2000m(良) 2:01.1(36.0) -1.8 (エスポワールシチー) 9. 23 船橋 日本テレビ盃 JpnII 12 8 12 1.0 (1人) 1着 武豊 58 ダ1800m(重) 1:50.6(37.8) -0.7 (フリソ) ※タイム欄のRはレコード勝ちを示す
スマートファルコン 血統表
スマートファルコンの血統 サンデーサイレンス系/Vaguely Noble 5×3=15.63% 父 ゴールドアリュール 1999 栗毛 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 Halo Hail to Reason Cosmah Wishing Well Understanding Mountain Flower *ニキーヤ Nikiya 1993 鹿毛 Nureyev Northern Dancer Special Reluctant Guest Hostage Vaguely Royal 母 ケイシュウハーブ 1988 芦毛 *ミシシッピアン Mississipian 1971 鹿毛 Vaguely Noble *ヴィエナ Noble Lassie Gazala Dark Star Belle Angevine キョウエイシラユキ 1980 芦毛 *クラウンドプリンス Raise a Native Gay Hostess *アリアーン *シルバーシャーク Nucciolina F-No.9-c 主な近親 半兄にワールドクリーク(東京大賞典、父マジックミラー) 母ケイシュウハーブの半妹にキョウエイコロナ(小倉3歳S2着、父ノーパスノーセール) その他、近親は主に4代母Nucciolinaから広がる牝系から輩出されている。 Nucciolinaの孫にNishapour(仏2000ギニー)、Nassipour(ロスマンズインターナショナルステークス)。いずれも母Alama産駒。 Nucciolinaを同じく4代母として持つ近親にはアラムシャー(キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなど)、Albanova(アラルポカルなど)、Alborada(チャンピオンステークス)、Allegretto(ロワイヤルオーク賞)がいる。
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