ディープインパクト 種牡馬時代
ディープインパクト 種牡馬時代
初年度は日本国内の新種牡馬の中では最多となる206頭に種付けを行い[50]、2008年1月9日には初産駒が鳥井牧場で誕生した(牝馬。母ロングディライト)。 2008年7月15日と7月16日に行われたセレクトセール2008当歳馬セールにて産駒が初めてセリに出され、2日間で総勢36頭が登場して31頭が落札された。最高落札価格馬は初日に登場したビワハイジの2008で、2億2000万円という高値で島川隆哉に落札された。 最終的にこの2日間でディープインパクト産駒の総売却額は19億1000万円、1頭平均売却額約6161万円となり、2006年にキングカメハメハが記録した新種牡馬産駒の総売却額17億4500万円、1頭平均売却額約5629万円の記録を更新し、売却頭数31頭は2006年のキングカメハメハと同数となった。 2010年に初年度産駒がデビューし、その中で6月26日に福島競馬場で行われたメイクデビュー福島にてサイレントソニックが勝利し、産駒の中央競馬初勝利を記録した。 その後も産駒の勝利数は順調に増え続け、11月21日に京都競馬場で行われた2歳未勝利戦でボレアスが勝利し、ディープインパクト産駒26頭目の勝ち馬となり、2005年にアグネスタキオンが記録した25頭を抜きJRA2歳新種牡馬の勝馬頭数の新記録を達成。さらに11月27日には京都競馬場で行われた2歳未勝利戦でハッピーグラスが勝利して、ディープインパクト産駒のJRA通算勝利数が31勝となった。 これにより父サンデーサイレンスが持っていた種牡馬供用初年度のJRA通算勝利数30勝の記録を16年ぶりに更新した。さらに12月25日には阪神競馬場で行われたラジオNIKKEI杯2歳ステークスでダノンバラードが1着になり、ディープインパクト産駒のJRA通算勝利数が40勝目になるとともに、初の重賞制覇となった。 最終的に初年度産駒がJRAの2歳戦で41勝し、総獲得賞金5億3704万3000円をあげた結果、ディープインパクトはJRA2010年度2歳リーディングサイアーに輝いた。なお、この産駒出走初年度の総獲得賞金記録も、サンデーサイレンスが持っていた4億9062万5000円の記録を16年ぶりに更新することとなった。 翌2011年にはマルセリーナが桜花賞を制し、産駒のGI競走およびクラシック初制覇を果たす。また、その年に行われた安田記念ではリアルインパクトが3歳馬ながら古馬を相手に勝利した[注 16]。
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