ソングオブウィンド
ソングオブウインド(英語表記Song of Wind、香港表記風之歌)とは、日本の競走馬・種牡馬である。2006年の菊花賞の優勝馬。馬名の由来は村上春樹の小説『風の歌を聴け』から。 クラブ法人「社台サラブレッドクラブ」が、一口馬主を募集した価格は2200万円(1口55万円×40口)。
ソングオブウインド 競走馬時代
2006年1月29日、京都競馬のダート1800メートルの新馬戦でデビュー。鞍上に武豊を迎え単勝1番人気に推されるも、2着に敗れる。その後勝ち切れないレースが続くが、5戦目の未勝利戦、4戦目から手綱を取った武幸四郎を鞍上に初勝利を挙げた。 初勝利のあと、初の芝レースで2着と好走し芝への適性を示し、次の夏木立賞で2勝目を挙げると、続く初重賞挑戦となったラジオNIKKEI賞 (GIII) では2着に入った。秋はダービーグランプリにも選出されたが、結局神戸新聞杯から始動、ドリームパスポート、メイショウサムソンに次ぐ3着に入り菊花賞への優先出走権を獲得する。 菊花賞では後方待機策から直線で一気に差し切り、重賞初制覇をGI勝利で飾った。このときのタイム3分2秒7は、京都競馬場芝3000メートルのコースレコードを0秒1、菊花賞レースレコードの3分3秒2(セイウンスカイ-1998年)を0秒5更新するものであった。2002年に死んだ父エルコンドルパサーはこの馬の世代が最後の世代であるため、最後のクラシック制覇のチャンスで初のGI産駒が誕生したことになる。 菊花賞後は香港ヴァーズに出走し、遠征などで体調があまりよくなかったものの4着に入った。レース翌日に右前肢の腱を負傷したと香港ジョッキークラブから発表されていたが、帰国後の12月22日に着地検査先でのエコー検査の結果、右前浅屈腱炎であったことが判明し、北海道に放牧に出されて休養。そのまま引退し種牡馬入りすることが決まった。
ソングオブウインド 競走成績
年月日 競馬場 競走名 格 人気 倍率 着順 距離 タイム (上3F) 騎手 勝ち馬/(2着馬) 2006. 1. 29 京都 3歳新馬 1人 2.0 2着 ダ1800m(良) 1:54.5 (37.1) 武豊 シロキタベガ 2. 18 京都 3歳未勝利 1人 1.2 3着 ダ1800m(稍) 1:54.3 (38.1) 武豊 メイショウシフト 3. 12 阪神 3歳未勝利 1人 2.1 3着 ダ1800m(重) 1:56.4 (38.3) 武豊 パーフェクトラン 3. 26 阪神 3歳未勝利 1人 1.5 2着 ダ1400m(良) 1:27.0 (38.3) 武幸四郎 サミーデザート 4. 9 中山 3歳未勝利 1人 1.5 1着 ダ1800m(良) 1:57.7 (40.8) 武幸四郎 (ハタノスティング) 4. 29 京都 3歳500万下 5人 14.0 2着 芝1800m(良) 1:48.0 (33.8) 武幸四郎 ソリッドプラチナム 5. 13 東京 夏木立賞 2人 6.2 1着 芝2000m(良) 2:01.7 (34.7) 北村宏司 (サクラマジェスティ) 7. 2 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 2人 5.5 2着 芝1800m(重) 1:50.8 (37.3) 田中勝春 タマモサポート 9. 24 中京 神戸新聞杯 GII 6人 42.3 3着 芝2000m(良) 1:58.2 (35.4) 武幸四郎 ドリームパスポート 10. 22 京都 菊花賞 GI 8人 44.2 1着 芝3000m(良) R3:02.7 (33.5) 武幸四郎 (ドリームパスポート) 12. 10 沙田 香港ヴァーズ G1 2人 4着 芝2400m(良) 2:27.3 武幸四郎 Collier Hill ※タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
ソングオブウインド 種牡馬時代
2007年、当初社台スタリオンステーション荻伏で種牡馬となったが、種付け希望が多く社台スタリオンステーションに移動となった。その後7月13日には優駿スタリオンステーションへ移動した。初年度産駒の初勝利は中央競馬では2010年6月20日にコットンフィールド(メイクデビュー福島)が、地方競馬では2010年5月26日にモルフェソングエル(ホッカイドウ競馬のルーキーチャレンジ)が挙げている。
ソングオブウインド 代表産駒
2008年産 ライステラス(阪神ジュベナイルフィリーズ 3着、チューリップ賞 2着)
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