アサクサキングス
アサクサキングス(Asakusa Kings)の主な勝ち鞍は、2007年の菊花賞、きさらぎ賞、2009年の京都記念、阪神大賞典。
アサクサキングスは、2006年10月に鞍上に四位洋文を迎え東京競馬場でデビューした。新馬戦を2馬身差で勝利すると次走の条件戦の百日草特別(500万下)も乗り替りで騎乗した横山典弘で勝利した。そして再び鞍上を四位洋文にし、重賞のラジオNIKKEI杯2歳ステークスに出走したが、道中不利を受けフサイチホウオーの5着に敗れた。
アサクサキングス 2007年
2007年初戦に出走したきさらぎ賞では3番人気に推された。四位洋文が落馬負傷のため武幸四郎を鞍上に迎えレースに挑み、逃げ切りで重賞初制覇を果たした。
しかし、続く皐月賞では逃げるヴィクトリーなどを捕らえることができず、更には後続にも交わされ7着に敗れると、次走のNHKマイルカップでは11着に敗れた。 その後は東京優駿(日本ダービー)に出走した。2007年に入ってから手綱を取っていた武幸四郎がヒラボクロイヤルに騎乗するため、鞍上は福永祐一で挑戦した。人気は14番人気と評価は非常に低かったが、ヴィクトリーが少し出遅れたこともありスムーズに先頭に立ちそのまま直線に入り、最後はウオッカに交わされながらも2着に入った。 その後は宝塚記念に出走した。武幸四郎がカワカミプリンセスに、福永祐一はアドマイヤフジに騎乗するため松岡正海が騎乗した。しかし、レースでは不利もあり15着に敗れた。 秋は神戸新聞杯から始動。武幸四郎が落馬負傷のため鞍上は四位洋文に戻った。レースでは直線で一度先頭に立つが、大外からドリームジャーニーに差された。しかし2着に入り菊花賞の優先出走権を獲得した。 そして第68回菊花賞では、先頭集団の様子を伺う形で5番手あたりにつけると、直線に向いてからは粘るホクトスルタンを交わし、後ろから追い込んでくるアルナスラインとの激しい叩き合いを制し、JpnI初勝利を果たした。レース後は、10月25日にグリーンウッドへ1週間の短期放牧に出され、帰厩後はジャパンカップに向かう予定であったが、出走登録は行わず、12月23日の有馬記念を目標に調整していたが、12月6日に体調が整わないため出走回避が発表され、翌12月7日に山元トレーニングセンターへ放牧に出された。なお12月6日に有馬記念ファン投票の最終結果で8位となる5万2149票を獲得したことが発表された。 日本ダービー2着の実績があったことや、同年のNHKマイルカップと日本ダービーは牝馬が優勝したことで、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。
アサクサキングス 2008年
4歳になって初戦は大阪杯に出走し、直線でダイワスカーレットに並びかけるも、直後にそのダイワスカーレットと接触し、その後突き放され結果は3着だった。次走の天皇賞(春)では1番人気に支持されたがアドマイヤジュピタ、メイショウサムソンにかわされ3着に敗れた。 6月12日に第49回宝塚記念ファン投票の最終結果で3位となる5万856票を獲得したことが発表され、6月29日の宝塚記念に出走した。レースでは、最後の直線で左右にふらついたこともあって、5着に敗れた。しかも、これが原因でインティライミとメイショウサムソンに不利を与えてしまった。特にメイショウサムソンに至っては勝ち馬のエイシンデピュティにクビ差迫っていたこともあり、レース後にはメイショウサムソンに騎乗していた武豊が怒りを顕わにした。宝塚記念後は山元トレーニングセンターに放牧に出された。10月8日に栗東に帰厩し、シーズン後半緒戦は体調、仕上がりを考慮して決定されることとなった。考慮の結果、天皇賞(秋)に特別登録され、鞍上には新たに藤岡佑介を迎えることが決定した。そして初コンビで挑んだ天皇賞では8着に敗れた。その後、11月30日のジャパンカップではクリストフ・ルメールとのコンビで挑んだが、先行せず後ろからの競馬に回った結果8着に終わった。有馬記念では最下位14着に大敗した。
アサクサキングス 2009年
5歳になって初戦は京都記念に出走、外のサクラメガワンダーとの叩き合いを制し、2007年菊花賞以来の勝利を収めた。続く阪神大賞典では大逃げするテイエムプリキュアを直線で捕らえ、最後は内から伸びたヒカルカザブエとの叩き合いを制し連勝、重賞4勝目を挙げた。その後、5月3日の天皇賞(春)に出走、昨年同様1番人気に支持された。しかし、好位でレースを進め、直線外に持ち出すも伸びを欠いてマイネルキッツの9着に終わった。 秋初戦は天皇賞(秋)に出走、11番人気と評価を大きく落としていた。レースは終始後方からの競馬を余儀なくされ、まったく見せ場無く最下位の18着に大敗した。ジャパンカップも出走したが、いつもの先行策に出るも直線で失速、ここでも16着に大敗した。
アサクサキングス 2010年
6歳となり、緒戦は連覇がかかった阪神大賞典から始動。レースでは2番手で追走し、最後の直線で一旦先頭に立つも外から追い込んできたトウカイトリック、ジャミール、メイショウベルーガにかわされ4着に敗れた。このレース中に左前脚を打撲したため、天皇賞(春)を回避して長期休養に入った。
アサクサキングス 2011年
6月26日の宝塚記念で復帰、先団追走も直線で失速、最下位の16着に大敗した。レース後の6月29日、7月1日付で競走馬登録を抹消しブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入りが発表された。[1][2]
アサクサキングス 競走成績
年月日 競馬場 競走名 格 頭 数 枠 番 馬 番 オッズ (人気) 着順 騎手 斤 量 距離(馬場) タイム (上3F) 着差 勝ち馬/(2着馬) 2006. 10. 15 東京 2歳新馬 12 5 5 4.4 (3人) 1着 四位洋文 55 芝1600m(良) 1:38.5(34.2) -0.3 (モハチビスティー) 11. 4 東京 百日草特別 8 8 8 2.4 (1人) 1着 横山典弘 55 芝1800m(良) 1:47.5(34.5) -0.1 (サンツェッペリン) 12. 23 阪神 ラジオNIKKEI杯2歳S GIII 11 4 4 8.0 (4人) 5着 四位洋文 55 芝2000m(良) 2:02.5(35.1) 0.4 フサイチホウオー 2007. 2. 11 京都 きさらぎ賞 JpnIII 8 7 7 9.1 (3人) 1着 武幸四郎 56 芝1800m(良) 1:48.8(35.0) -0.3 (ナムラマース) 4. 15 中山 皐月賞 JpnI 18 6 12 12.0 (6人) 7着 武幸四郎 57 芝2000m(良) 2:00.4(35.6) 0.5 ヴィクトリー 5. 6 東京 NHKマイルC JpnI 18 1 1 6.8 (3人) 11着 武幸四郎 57 芝1600m(稍) 1:35.4(36.5) 1.1 ピンクカメオ 5. 27 東京 東京優駿 JpnI 18 8 16 84.5 (14人) 2着 福永祐一 57 芝2400m(良) 2:25.0(34.9) 0.5 ウオッカ 6. 24 阪神 宝塚記念 GI 18 7 15 55.5 (11人) 15着 松岡正海 53 芝2200m(稍) 2:17.3(41.4) 4.9 アドマイヤムーン 9. 23 阪神 神戸新聞杯 JpnII 15 7 13 18.2 (5人) 2着 四位洋文 56 芝2400m(良) 2:24.8(35.4) 0.1 ドリームジャーニー 10. 21 京都 菊花賞 JpnI 18 5 10 8.4 (4人) 1着 四位洋文 57 芝3000m(良) 3:05.1(35.8) 0.0 (アルナスライン) 2008. 4. 6 阪神 大阪杯 GII 11 6 6 12.4 (4人) 3着 四位洋文 59 芝2000m(良) 1:58.9(34.9) 0.2 ダイワスカーレット 5. 4 京都 天皇賞(春) GI 14 8 13 3.6 (1人) 3着 四位洋文 58 芝3200m(良) 3:15.5(35.5) 0.4 アドマイヤジュピタ 6. 29 阪神 宝塚記念 GI 14 7 11 8.7 (4人) 5着 四位洋文 58 芝2200m(重) 2:15.7(37.5) 0.4 エイシンデピュティ 11. 2 東京 天皇賞(秋) GI 17 1 1 21.2 (6人) 8着 藤岡佑介 58 芝2000m(良) 1:57.7(35.0) 0.5 ウオッカ 11. 30 東京 ジャパンC GI 17 7 15 12.9 (6人) 8着 C.ルメール 57 芝2400m(良) 2:26.1(34.4) 0.6 スクリーンヒーロー 12. 28 中山 有馬記念 GI 14 7 12 29.5 (9人) 14着 四位洋文 57 芝2500m(良) 2:34.3(39.1) 2.8 ダイワスカーレット 2009. 2. 21 京都 京都記念 GII 12 6 9 8.9 (3人) 1着 四位洋文 58 芝2200m(良) 2:14.6(35.6) 0.0 (サクラメガワンダー) 3. 22 阪神 阪神大賞典 GII 12 6 7 3.7 (2人) 1着 四位洋文 58 芝3000m(重) 3:13.2(38.3) 0.0 (ヒカルカザブエ) 5. 3 京都 天皇賞(春) GI 18 8 17 3.5 (1人) 9着 四位洋文 58 芝3200m(良) 3:15.3(35.8) 0.9 マイネルキッツ 11. 1 東京 天皇賞(秋) GI 18 3 6 47.5 (11人) 18着 四位洋文 58 芝2000m(良) 1:59.3(34.5) 2.1 カンパニー 11. 29 東京 ジャパンC GI 18 1 1 43.9 (10人) 16着 岩田康誠 57 芝2400m(良) 2:25.5(38.0) 3.1 ウオッカ 2010. 3. 21 阪神 阪神大賞典 GII 14 8 14 7.3 (6人) 4着 岩田康誠 58 芝3000m(良) 3:07.5(37.3) 0.2 トウカイトリック 2011. 6. 26 阪神 宝塚記念 GI 16 3 6 232.9 (15人) 16着 浜中俊 58 芝2200m(良) 2:14.4(39.0) 4.3 アーネストリー
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