川崎競馬場 小向厩舎
川崎競馬場 小向厩舎
川崎競馬場は施設が狭いために厩舎が併設されておらず、厩舎は幸区小向仲野町の多摩川沿いの一画にある。 また、厩舎地区と多摩沿線道路を挟んだ向かい側の多摩川の河川敷に1周1200mの調教用のダートコースがあり、調教はこのコースで行われる(地図上では川崎競馬練習馬場と表記されている)。 馬がコースと厩舎を行き来する際は、厩舎前の多摩沿線道路を横断することになる。 厩舎前には横断歩道と押しボタン式信号機が設置されており、信号が青に変わった際には馬が警備員の誘導で横断歩道を渡って馬場へ行き来している(なお、今のところ馬と車の接触事故は発生していない)。 調教用コースは公開の河川敷であるため、土手や河川敷から調教風景を眺めることができる。 また、走路等禁止された区画でなければ内馬場に相当する区画にも立ち入ることができる。 調教用コースは左回りで使用する日と右回りで使用する日が1日おきに定められている。 このコースは台風や大雨で多摩川が増水するとしばしば水没するのが関係者の悩みの種だという。 2007年9月7日に台風9号が首都圏に上陸した際には多摩川の増水でコースが水没、同月12日からの開催に出走を予定していた馬は川崎競馬場で調教せざるを得なくなった。 しかし、河川敷ゆえに川風が吹いているため、都市部のトレセンというイメージの割には空気が綺麗であり、これが川崎から南関東のトップクラスの馬が出る原動力の一つになっていると評する競馬関係者もいる。 かつては小向厩舎地区の馬房数不足を補うために調教師が競馬場周辺に独自の厩舎(外厩)を開設することが認められていたが、調教師の人数が減ったため2001年11月にこの形の外厩制度は廃止された。
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