JRAプラス10
JRAプラス10
日本中央競馬会(JRA)が運営する中央競馬では人気馬が上位入賞した場合の倍率が1倍(100円元返し)となった場合はそのまま払い戻されていたが、原則としてすべてのレースで元返しとなった場合の払戻金に10円を上乗せ(110円)する「JRAプラス10」のサービスを2008年から開始した。 制度上は全賭式が対象であり、連勝式のJRAプラス10適用は2011年2月20日の開催終了までにワイドのみであるが計13回発生している(最初に発生したのは2008年7月26日新潟競馬第8レースのワイド)。 ただし特定の馬・組連番の番号に人気が集中し、賭け式ごとの「払い戻し総額」と「上乗せすべき金額の総額」の合計が売り上げ総額を超える場合は、競馬法附則第5条第3項で従来どおり100円元返しとなる。 計算上は投票率が90.9パーセント(複勝式・ワイドは約70パーセント)を超える場合は元返しになる。オッズや払戻金の表示は原則ではJRAプラス10を含む1.1倍で表示されることになっているが、元返しとなる場合は赤字で「1.0倍」「100円」と表示することになっている。 当初、過去5年程度の票数データにJRAプラス10をあてはめた試算では元返しは1件も発生せず「元返しの心配はほとんどない」とされたが、施行初日となった2008年1月5日の京都競馬第1競走で早々に100円元返しが発生した。1着馬コロナグラフの複勝票数は60万9528票であったが(2着馬は2万8448票、3着馬8938票で総的中票数は64万6914票)、通常の払い戻し金額7360万6360円に10円分の609万5280円を上乗せすると7970万1640円となり複勝の売得金7892万3100円を77万8540円超過してしまう。 このため、当該馬の複勝馬券はJRAプラス10を適用できず100円元返しとなってしまったのである。結局、最初の1か月の間に5件の元返しが発生。 JRAの競走成績データによると2008年、2009年、2010年開催それぞれ、各38件について元返しが発生した[9]。2011年には、チューリップ賞においてレーヴディソールの単勝支持率が81.4%を記録し、重賞としては初となる単勝のJRAプラス10が適用された。
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