風のシルフィードの競争馬
風のシルフィードの競争馬
シルフィード
森川駿と並ぶ、この作品のもう一頭の主人公。
父はユキカゼ、母は桜花賞3着馬サザンウィンド。馬名の「シルフィード」とは「風の妖精」の意味。
シルフィードの母親譲りの強烈な末脚は「白い稲妻」と称されている。実際の競走馬であるシービークロス・タマモクロス親子も「白い稲妻」というニックネームで呼ばれている。
生まれたときに浅屈腱炎という故障を抱えていたことから、競走馬としての未来を絶望視され、薬殺処分されかかったところを駿に助けられ、以後騎手を志した彼とともに成長していくこととなる。
3歳で菊地厩舎に入厩、母親譲りの末脚「白い稲妻」でデビューから2連勝を飾るが、朝日杯3歳ステークスでは妨害もあり、宿敵マキシマム、カザマゴールドに続く3着に終わる。
中央競馬会から特例で認められた駿とのコンビで挑んだ日本ダービーでは、1cmという僅差でマキシマムに敗退する。夏は九十九里浜での特訓を積み、秋になると、神戸新聞杯を負傷から復帰した谷村で制して菊花賞へ挑む。
その菊花賞では、三冠のかかったマキシマムとの死闘を制しついにGI馬となる。続く有馬記念では最強古馬・ヒヌマボークと闘うがヒヌマボークの2着(マキシマムと同着)に抑えられる。
明けて5歳、阪神大賞典1着を経て天皇賞(春)でヒヌマボークと再戦、これを破り、凱旋門賞を目指してフランスに渡る。緒戦こそ欧州最強馬・ラシューバの2着となるが、続くドーヴィル大賞典で海外レース初勝利を飾る。
人間以外の動物間では、ウサギのテツローも友達である。また、ライバルだったマキシマムとの友情を見せる一面も有る。
産駒はシルフィードJr.[2]、シルフィーナの双子のみとなった。
マキシマム
シルフィードの宿命のライバル。
一見無表情だが、その内にはシルフィードにも劣らない闘志を秘めている。人呼んで「闘神」。
デビュー後は岡の期待に応え、朝日杯3歳ステークス、皐月賞と順調に勝ち進む。続く日本ダービーでは三度目の対戦となるシルフィードに苦戦するが、驚異的な底力で差し返し辛勝。
無敗の二冠馬となる。菊花賞ではトライアルのセントライト記念で初めての敗戦を喫した小蒼竜(シャオツァンロン)を競り落とし、シルフィードとのマッチレースに持ち込むが惜敗し、三冠の夢は絶たれた。
続くグランプリ有馬記念ではシルフィードとともにヒヌマボークに挑むが、死闘の末2着敗退(シルフィードと同着)。またこのレースで前脚を骨折してしまい、予後不良と診断されるも夕貴や岡の説得で薬殺処分は免れ、手術の結果、一命は取り留める。
しかし、馬主である岡の意思により そのまま引退した。その後もトレーニングは怠らず、凱旋門賞に向かうシルフィードの調教時の併せ馬の相手も務める事になる。
マキシマムで岡に競り負けた風間が彼に対抗して2億円で落札。朝日杯3歳ステークス2着、古馬になり東京新聞杯優勝。
その後本来は適距離である1600mのレースに出走するはずが、風間のシルフィード潰しの目的のためだけに天皇賞(春)に出走するが惨敗。主戦騎手は宇南正洋。
毛色は青鹿毛で、それにシルフィードにもひけを取らない末脚もあって、「蒼い刺客」と呼ばれる。主戦騎手は葵兵馬。
独特の走法は「バタフライ走法」と呼ばれ、岡からはスピードとスタミナは並外れていると評価される。なお、岡は、シルフィードはスピリットがずば抜けている、マキシマムは全て揃っているとしている。
函館記念で1歳上の日本ダービー馬を5馬身差の2着に下し。セントライト記念でマキシマムを2.3秒差の2着に下し圧勝した。
菊花賞ではあまりの暴走に遂に限界を迎え失速。1着のシルフィードからハナ+10馬身差の3着に敗れる。
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